U23日本代表GK野澤大志ブランドン(FC東京)は、今月22日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ最終節の韓国戦で、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)に替わってスタメン出場。自らのミスから決勝ゴールを奪われただけに、周囲では野澤に対する批判が相次いでいる。そんな中、日本代表OBで高桑大二朗氏が、GK人口の減少に警鐘を鳴らした。
野澤は0-0で迎えた75分、コーナーキックの場面で飛び出したものの、ボールに触れず。ファーサイドでフリーとなっていたMFキム・ミヌにヘディングシュートから失点。中国戦、UAE戦と小久保が安定感抜群のパフォーマンスを発揮していただけに、試合後には野澤が戦犯扱いされたほか、同選手をスタメン起用した大岩剛監督への批判も湧き起こっている。
日本代表GK陣のレベルを巡る議論が白熱する中、高桑氏は23日夜にX(旧ツイッター)を更新。「キーパー人口が確実に減っています」と切り出すと、「何かとネガティブなイメージが強く、なかなか本格的に指導してもらえないので、自然の成り行きかもしれませんが…その流れを止めて、GKは尊敬される貴重な存在だと認識してもらえるように尽力し、実際こんなにやり甲斐のあるポジションは無いと自負しています!」と綴っている。
高桑氏は2000年に鹿島アントラーズの正守護神として3冠達成を成し遂げたほか、東京ヴェルディ、ベガルタ仙台、横浜F・マリノス、徳島ヴォルティスにも在籍。2024年にGKスクール『一般社団法人AGLARES SOCCER ACADEMY』を設立している。また日本代表戦でのプレー歴は、2000年10月のAFCアジアカップ・グループステージ最終節カタール戦の1試合のみだ。
日本代表のGKを巡っては、今年1,2月開催のAFCアジアカップでGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)が全5試合で失点。セットプレーにおける動きや、パンチングの判断でミスが相次いだだけに、批判や差別的発言を受けていた。