■歴史的な“ベストショット”の1枚

 式典を眺めたのはリカルトンだけではなく、この式典と“カシミールの巨人”を取材に来たメディア関係者はほかにも多かったという。彼らの写真と記録は世界中に報道され、双子の巨人兵はたちまち有名になった。

 しかし彼らのプライベートに迫ろうとする取材はなかったようで、兄弟の私生活はよくわかっていない。

 この2人の兄弟はカシミールの「バルモカンド(Balmokand)」と呼ばれる地域の出身であったが、この場所はどの年代の地図にも記録されていなかったため研究者らはこの場所の名称は20世紀のある時点で変更されたに違いないと推測している。

「The Vintage News」の記事では、リカルトンのこの写真の重要性は、歴史的記録や芸術的表現の領域を超えており、過去と現在の架け橋として機能し、カシミールのアイデンティティを形作ってきた伝説を視覚的に証明するものであると賞賛する。

“巨人の国”は本当にあるのか『カシミールの巨人の物語と古代伝説』の謎
(画像=「The Vintage News」の記事より,『TOCANA』より 引用)

世界中の人々の想像力を刺激し、歴史と神話の領域の間に位置するカシミールの巨人のストーリーは、今も人々を魅了しインスピレーションをかき立てるものであり、人間の多様性と並外れた存在の永遠の魅力を示しているということだ。

 インドの奥地のどこかにこの兄弟が普通に見える“巨人の国”があるのだろうか? 思わず想像を膨らませるこの写真はこの先も歴史的な“ベストショット”の1枚であり続けるだろう。

参考:「The Vintage News」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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