■そこに「いる」演技

この他にも小野は、父・梅吉(柳葉敏郎)危篤の知らせを受けたスズ子が家政婦の大野(木野花)らと話す際に何かを感じ取るように見回したり、赤ん坊のときに会ったきりで記憶にない梅吉に話しかけられて身を隠すようにスズ子にひっついたりと台詞なしのシーンがあった。

「セリフ無いところも顔の表情が物語っている」「心の声が聞こえてくる」「泣く演技がすごかったり、長台詞が完璧だったする子役ちゃんも感心するけれど、愛子ちゃんは愛子ちゃんとしてそこに『いる』からね」などと絶賛の声が上がった。