「食×アート」をテーマに、料理と現代美術の融合を試みる。
京王井の頭線の神泉駅から徒歩5分の場所に位置するモダンフレンチレストラン「啓蟄(けいちつ)」。同店が5月2日(木)から31日(金)まで、国内外で活躍する現代美術家の笹田靖人(ささだやすと)氏とのコラボレーションイベントを開催する。
料理と食材アートがシンクロする特別ディナー
今回のコラボレーションイベントは、日本の伝統的な美意識である「間」や「余白」にフォーカス。「不完全な美」をコンセプトに、「食×アート」の融合を試みる。
今回のイベントのため、笹田氏は啓蟄の世界観を着想源にした食材アートを制作。
そして啓蟄の松本祐季シェフは、この食材アートに自分なりの解釈を取り入れることで、新たなコースメニューを考案した。
食材アートとシンクロした料理を味わえる、非常に珍しいディナーと言えそうだ。
互いのリスペクトが“最高の食体験”のカギに
松本シェフは今回のイベントについて、次のようにコメント。
「笹田さんの作品はとても精密で、テクニックの素晴らしさはもちろんありながらも、どこかポップな印象を持たせているのが印象的。そこに描き手の精神性を感じます。
食とアートという活動の場は違っても、表現する上での考え方はとても共感する部分がありました。今回、笹田さんにお願いした絵は、食材の名前だけを伝えて即興的に描いていただいたものです。自分の想像を超えてくるものばかりで、お互いセッションのような感じで楽しみながらできたと思っています。
料理とアートが融合した『おいしい』だけでは終わらない食体験を、ぜひ体験してみてください」
イベント期間中は、啓蟄の店舗内に笹田氏のペン原画やアート作品を展示する。料理とアートのシンクロを、さまざまな角度から楽しみたい。
啓蟄×笹田靖人 コラボレーションディナー
期間:5月2日(木)~31日(金)
提供時間:17時~22時30分
場所:啓蟄
所在地:東京都渋谷区松濤2-13-12
(IKKI)