雑誌・書籍・写真集などの企画・編集を手がけるロースター社が、民藝を中心とした工芸品の販売や記事掲載、動画配信を行うECサイト「IEGNIM(イグニン)」をローンチした。

さらに6月には、東京・代々木上原にIEGNIMの実店舗もオープン予定。現代における民藝や工芸の新たな楽しみ方を提案する店として、既に注目を集めている。

民藝の魅力を伝える「IEGNIM」

今年4月、晴れてローンチを果たした「IEGNIM」。その始まりは、ロースター社が2021年に民藝の魅力を国内外に発信するプロジェクトを立ち上げたことがきっかけだった。

プロジェクト名は、民藝のアルファベット「MINGEI」の逆読みに由来。このプロジェクト名には、民藝の歴史を尊重しつつ、新しい価値観やスタイルを現代の生活様式に合わせて提案したいという想いが込められている。

全国の作り手に取り扱い商品を別注

IEGNIMでは、日本各地の窯元に別注したアイテムを中心に取り扱っている。その商品ラインナップは、コーヒーカップから植木鉢、花器、傘立てに至るまで多岐にわたる。

これらの商品は、すべてIEGNIMスタッフが実際に窯元を訪れ、取材を重ね、その土地の文化や作り手の思いを直接感じ取った上で選んだものだ。同サイトではこうした深い繋がりを活かし、工芸品自体の美しさはもちろん、その背景にある物語までもユーザーに伝えるという。

作り手のストーリーを記事や動画で伝える

また、IEGNIMでは、作り手のインタビュー記事や動画も配信。

民藝の“これまで”と“これから”を掘り下げる「ミライノミンゲイ」と、新しいスタイルの工芸に取り組む作り手を紹介する「Kougei Journey」の2シリーズを柱に民藝の魅力を発信する。

(取材記事例)小鹿田のネクストジェネレーション!28歳の陶工・坂本拓磨氏にきく、10年目の思い。

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(取材記事例)袖師窯らしさとは。五代目尾野友彦氏が向き合うのは、 歴史とともに育まれた誠実なものづくり。

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代々木上原に「IEGNIM」実店舗がオープン

また、前述の通り6月には、実際に商品を手に取れる実店舗が代々木上原にオープンする。

今後、ここでは作家の個展やイベントなども開催予定。民藝や工芸に興味がある人とのコミュニティスペースとしての役割を担う。

オンラインとリアルの両面から、民藝・工芸品の良さを知ってほしい。

(IKKI)