武藤嘉紀 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸所属の元日本代表FW武藤嘉紀は、今月20日開催の明治安田J1リーグ第9節・湘南ベルマーレ戦で決勝点をマーク。2試合続けてゴールを決めた中、神戸OBの槙野智章氏から酷評されていたゴールパフォーマンスに言及している。

 武藤は今月13日に国立競技場で行われた第8節・町田ゼルビア戦で89分に強烈なシュートから追加点を奪取。親指、人差し指、中指で口元を隠すセレブレーションでチームメイトとともに喜んだが、槙野氏は「トラップゴール完璧だったけど、残念だったのは、ゴールパフォーマンス。カッコ悪い」と酷評していた。

 また槙野氏は試合後、ミックスゾーンで武藤本人と話した際に、ゴールパフォーマンスについて相談してきた同選手に対して「これはやめた方が良いんじゃないか」とアドバイスを送った今季開幕前のやり取りを公にしているが、武藤は「長男にやってほしいと昨日も電話で言われたので。ずっとできていなくて、毎回喜び過ぎてできなかった」と理由を説明。「初めてできたのに、そんなこと言っていいんですか?」と笑みを浮かべながらも、槙野氏と問いただしていた。

 そんな武藤は湘南戦でも、後半アディショナルタイムにFW大迫勇也のパスから決勝ゴールをマーク。インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月22日から配信されている「やべっちスタジアム」のインタビューで、「ペナルティエリアに相手DFが固まっていたのは分かっていたので、とにかく大迫選手の視野に入ること、かつフリーでシュートを打てる場所を考えて、一歩引いたところでパスを受けようと思っていました」とゴールシーンを振り返っている。

 そして町田戦と同じゴールパフォーマンスを披露したことについては「長男が3歳になった時の“3”を表現しましたが、(最初のゴールパフォーマンスが)ちょっとダサいから手をずらしてやりました。今日の試合を観に来てくれていたので、目の前でできて良かったです」と語った。

 家族が見守る中、自らのゴールでチームに貴重な勝ち点3をもらたした武藤。大迫らとともに中心選手としてさらなる活躍が期待されている。