鈴木唯人 写真:Getty Images

 ブレンビーIF所属MF鈴木唯人は、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のU23日本代表でメンバー外となった中、今月21日のデンマーク1部プレーオフ第4戦(対ミッティラン)で2ゴールをマーク。現地では、試合後のインタビュー内容に注目が集まっている。

 鈴木は昨年8月に清水エスパルスからブレンビーへ完全移籍。今季デンマーク1部リーグのレギュラーシーズンで5ゴール2アシストを挙げると、上位6クラブによる優勝プレーオフでも本領を発揮。今月14日のプレーオフ第3戦で2アシストをマークすると、ミッティラン戦では前半のうちに2ゴールを奪取。全得点を叩き出す活躍でチームを勝利に導いた。

 そんな鈴木は試合後、『TV3 Sport』のインタビューに対応。通訳を介さず、英語で「ファンタスティックでしたね。最高の気分です。サポーターが僕に自転車を買ってくれました。(サポーターからのプレゼントに)とても嬉しいですし、感謝しています」と喜びを爆発させた。

 しかし、デンマーク紙『DR』は同選手のコメントをもとに「彼は自分の英語力以上のことを表現したかったようだが、そうはいかなかった」と言語能力における改善点を指摘している。

 また、イェスパー・サアンスン監督は試合後、『DR』のインタビューで「鈴木は我々にとって重要な選手であり、決定機を演出することができる。我々としては、この先もしばらくの間、彼がそうあり続けてくれることを願っている」と称賛。同紙は鈴木の去就について「彼はブレンビーと4年契約を結んでいるが、いつまでチームに残っているか分からない。ただ、彼がブレンビーでの時間を楽しんでいることは確かだ」と綴っている。

 なお、ブレンビーはミッティラン戦での勝利により、勝ち点55で単独首位に浮上。プレーオフ残り6試合で、2位ミッティランに勝ち点3差をつけている。リーグ優勝を目指すにあたり、鈴木が必要不可欠な戦力であることは確かだ。