板倉滉 写真:Getty Images

 ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉に、今夏移籍の可能性が浮上。ドイツメディア『フースバル』が今月21日、MF南野拓実擁するASモナコなど複数クラブからの関心を報じている。

 同メディアは独占情報として、「板倉はボルシアMGと2026年6月まで契約を残しているが、退団を検討している。契約内容には、1500万ユーロ(約24億7000万円)の契約解除条項が盛り込まれている」とリポート。今月20日開催のブンデスリーガ第33節ホッフェンハイム戦で3-4と敗れ、12位沈んでいるチームの現状を伝えた上で、「ボルシアMGの残留はまだ確定していない。板倉のようなトップレベルの選手たちは、自分自身の将来について考えている」と綴っている。

 また、板倉の移籍先候補については「ブンデスリーガ2クラブにくわえて、モナコとアトレティコ・マドリードが争奪戦を繰り広げている」とリポート。ドイツ国外2クラブが日本代表DFの獲得に向かっている背景を、以下のように説明している。

 「モナコのアドルフ・ヒュッター監督は、中盤でプレーし、必要に応じてディフェンダーとしても活躍できる選手を探している。板倉のユーティリティ性はモナコの良い影響をもたらす。アトレティコはクオリティが高く、費用対効果が抜群なセンターバックを探している。1500万ユーロで獲得可能な板倉は、これに当てはまる」

 なお、『フースバル』は今季ここまでのパフォーマンスについて「怪我やAFCアジアカップ開催による一時離脱の影響で、昨季のパフォーマンスには及ばず、クラブの低迷に歯止めをかけることはできなかった。それでも基本的なスキルを十分に発揮した。(ボルシアMGでは)リーグ戦40試合の出場で5ゴールに絡んでいる」と分析している。

 ステップアップ移籍の可能性がある板倉。ヒュッター監督が以前、アイントラハト・フランクフルトでMF鎌田大地やMF長谷部誠を指導していただけに、モナコで南野との日本人コンビを結成することも期待できそうだ。