デカサゴ25cm登場

その後、追加を狙って内海側も順に探るが手応えはなし。水温の低下で根魚がまとめて石段の最深部に潜んでいると予想し、今度は足場の隙間を狙ってみた。だが、穴のクオリティーは海沿いと比較してかなり劣る。入口が狭くて水深が浅い。10カ所巡ってようやく勝負できる穴が見つかるといった感じだ。

開始から3時間。潮が動きだしたタイミングで待望のアタリがサオ先をたたく。狭い穴なので大振りは厳禁。鋭く小さく魚の口にハリを掛けて巻き上げる。

釣れたのは25cmのデカサゴ。刺々しい顔つきと肉厚な体高に威圧感を覚えてしまう。

この魚体から伝わった強烈な引きとイト切れの緊張感、そして魚を手にしたときの達成感。一瞬だが、これぞ穴釣りのだいご味ではないか。

堤防穴釣りで25cm頭に良型カサゴ連打【三重】ブラクリ仕掛けにイカ短で挑戦デカサゴ25cm(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

最終釣果

その後、リリースした抱卵個体も含め良型3匹追加することができた。

堤防穴釣りで25cm頭に良型カサゴ連打【三重】ブラクリ仕掛けにイカ短で挑戦抱卵個体のカサゴはリリース(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

今回は天候の影響で数釣りが難しい状況だったが、釣れたカサゴはどれも20cmを超える良型。なかでも穴釣りで25cmはロマンがある。

春宵一刻値千金。ゆっくり時間をかけて釣り上げた大物ほど記憶に残りやすいものだ。その日の海の状況を楽しみながらポイントを分析し、千金の値打ちがあるデカサゴを狙ってみては?

<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>

出船場所:鈴鹿市・若松漁港