リアエンドの円形LEDテールライトと一体型スポイラーが魅力的

ステランティス傘下のランチアは2月、13年ぶりに「イプシロン」をEVで復活させたが、伝説のスパイダー復活の噂がたっている。

イタリアを拠点とするランチアは、1906年に設立された名門ブランドだ。2014年にはFCAがイタリア以外での販売を終了することを発表、「イプシロン」のみが販売されていた。しかし2022年、ステランティスはグループ長期戦略「Dare Forward 2030」を発表、2024年にイプシロン新型をワールドプレミアし、2026年にガンマクロスオーバー、2028年にはデルタハッチバックが控えている。

しかし、筋金入りのランチアファンは、「ストラトス」、「フルビア」、「アウレリア スパイダー」など、よりスポーティーなモデルの復活を想像せずにはいられないはずだ。中でも現在噂になっているのが「スパイダー」だ。

「アウレリア B24スパイダー」は、1954年にデビュー。56年には改良型が発表された。どちらも限定生産だったため、未使用の状態で現存する車両は非常に貴重といえるだろう。もし現代版で復活となれば、実に70年ぶりとなる。

予想CGを制作してくれたのは、お馴染みTheottle氏だ。同氏は、2016年から2020年まで製造されたフィアット「124スパイダー」や、マツダ「ロードスター」からインスピレーションを得たという。

予想CGでもっとも魅力的なのは、リアエンドの円形LEDテールライトと、一体型スポイラーだろう。イプシロンから流用したクロスオーバースタイルの光沢のある黒いフェンダーは、車高の低いロードスターには理想的ではないかも知れないが、少なくともミラーやフロントウィンドウのフレームにはマッチしている。

フロントエンドには、ロングノーズの両端に配置されたスプリットLEDヘッドライト、イルミネーション付きの「カリス」グリルが見てとれる。また格納式ファブリックルーフも確認できる。

アウレリア スパイダー復活の確率は、現段階で予測困難だが、同ブランドの長期計画が順調に進み、財務結果をもたらせば、優先順位は高いという情報が入っている。

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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