ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月19日開催のセリエA(イタリア1部)第33節ジェノア戦でのスタメン出場が予想される中、今夏退団の可能性が取りざたされている。DF板倉滉擁するボルシアMGとの交渉も報じられる中、ここに来てセリエA他クラブが移籍先候補に浮上している。
昨年8月にラツィオと1年契約を結んだ鎌田は、マウリツィオ・サッリ監督のもとで出場機会に恵まれず。しかし、先月中旬にイゴール・トゥドール氏が監督に就任すると、新指揮官のもとではリーグ戦全試合でスタメン出場と、主力選手として扱われている状況だ。
ただ、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は9日に「鎌田はトゥドール監督に対して、すでに退団の意思を伝えている。2年間の契約延長オプションは行使されない見込み」とリポート。
欧州の移籍市場に精通しているジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は17日、X(旧ツイッター)で「彼は今後数週間のうちに、自身の将来について決断を下すだろう。彼はラツィオに100ユーロ(約16000円)を支払うことで、2027年6月まで契約を延長できるが、そうでない場合にはフリーでチームを去ることが認められる」と両者の契約内容を伝えていた。
そんな中、イタリアメディア『スパッツィオ・ナポリ』は17日、ナポリの補強計画を特集。「ナポリの獲得リストには多くの名前が載っている」とした上で、「アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は日本人選手を気に入っている。鎌田に対する執着が今でもあるかもしれない」と日本代表MFの名前が挙げている。
ただ一方で、鎌田に対する関心がドイツ方面からもあるという。『イル・メッサジェッロ』は16日、同選手の去就について「ブンデスリーガ復帰の可能性が高い。フランクフルトとボルシアMGが争奪戦で優位に立っている」と伝えている。
なお、ナポリのデ・ラウレンティス会長は昨年5月、イタリアメディア『Rai』の番組内で「我々は日本人選手の獲得に動いている」とコメント。現地で「ナポリの会長は日本人選手を好んでいる」と報じられたほか、獲得候補に板倉、鎌田、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)らの名前が挙がったものの、計画は幻に終わっている。