谷口彰悟 写真:Getty Images

 カタール1部アル・ラーヤン所属DF谷口彰悟は今月、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選を戦うU23日本代表の選手たちを激励。日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネルでその時の様子が公開された裏で、川崎フロンターレ復帰を望む声が湧き起こっている。

 現在32歳の谷口は、川崎のキャプテンとして4度のJ1制覇や2019シーズンのYBCルヴァンカップ優勝、2020シーズンの天皇杯制覇を果たすと、2022年にはカタールW杯に参戦。W杯終了後に川崎を退団してアル・ラーヤンへ移籍している。

 そのアル・ラーヤンでも、加入1年目から出場機会を得ると、2023/24シーズンもカタール1部リーグ全20試合でフル出場。イエローカード累積1枚と守備陣の中心選手として活躍している。

 一方で谷口の古巣である川崎は、今季J1第8節終了時点で2勝1分5敗と開幕ダッシュに失敗。今月20日に東京ヴェルディ戦を控える中、J2降格圏の18位京都サンガから勝ち点1差の16位に沈んでいる。

 その川崎の守備陣では、DF三浦颯太が第6節の横浜F・マリノス戦で左膝外側半月板を損傷。今月11日に手術を行っており、復帰まで数カ月を要する見込みとなっている。くわえてDF丸山祐市、DFジェジエウも負傷離脱。13日の第8節セレッソ大阪戦で、本職が中盤であるMF橘田健人がサイドバックで起用されるなど、ディフェンダー不足が顕著であるだけに、ネット上では「川崎は谷口の復帰させるべき」「谷口を獲得しないと、J2降格あるかも…」といった声が挙がっている。

 ただ、中東メディア『Kooora』によると、谷口とアル・ラーヤンの契約期間は2025年6月まで。チームが首位アル・サッドから勝ち点5差の2位と優勝争いを繰り広げる中、同選手が必要不可欠な存在となっているだけに、アル・ラーヤンが放出に応じない可能性も考えられる。