大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月16日開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のグループステージ初戦で、中国代表相手に1-0と勝利。DF西尾隆矢(セレッソ大阪)が退場した後の状況を、DF関根大輝(柏レイソル)が振り返っている。
日本は前半8分にMF松木玖生(FC東京)のゴールで先制も、西尾が相手選手への肘打ち行為により、一発退場。70分以上も1人少ない状況で戦ったが、GK小久保玲央ブライアンを中心とした守備陣が奮闘。シュート10本、枠内シュート6本を浴びながらも、無失点で試合を終えた。
日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネルでは、18日に「Team Cam 中国戦の舞台裏」と題した動画が公開。試合後の選手たちの様子をカメラが捉えているが、関根は「きつかったけど、本当に勝てて良かった」と安堵の表情を浮かべると、「めちゃくちゃ走った。競り合いも何十本もあったと思う」と試合内容を振り返る。
そして10人で戦っている時の連係について「まずは並びをどうするかという声かけで、自分がセンターバックに入るのかということを話していたし、セットプレーになった時は練習でもやっていたので、『絶対に焦るな』という声かけよりもポジショニングの指示の方が多くて。比較的みんなで冷静にプレーできたと思う」と練習内容が実戦で活きたことを強調。
「このような経験を初戦でできたというのは、自分自身としても今後のキャリアの経験に繋がる。チームとしても今日ですごくレベルアップした感じがある」と、19日のUAE戦を前に胸を張った。
なお一部報道によると、大岩監督は中国戦前に練習で数的不利の状況におけるセットプレーの守備を選手たちに叩き込んでいたという。様々なケースを想定した練習が実を結んだだけに、一定の手応えを掴んでいることは確かだ。