元U20ブラジル代表FWリンコンは、今年3月1日にヴィッセル神戸を契約解除により退団。しばらくフリーの身だったが、今月18日に欧州クラブへの加入が正式決定している。
リンコンは2021年1月にブラジル1部CRフラメンゴから神戸へ完全移籍も、来日1年目から負傷離脱もあり出場機会が限定。2022シーズンもJ1リーグで8試合の出場にとどまると、同年8月にブラジル1部クルゼイロへレンタル移籍した。
しかしクルゼイロでも出場機会に恵まれず、昨年2月に神戸へ復帰。2023シーズンのリーグ戦で5試合の出場に終わるなど、総額300万ドル(当時約3億3000万円)とみられる移籍金(ボーナス込み)に見合うだけの結果は残せず。神戸は3月1日に「契約解除により退団」と公式発表しているが、ブラジル国内では両者の契約内容について「年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約、2年間の契約期間延長オプション付き」と報じられていただけに、神戸が2年間の契約期間延長オプションを行使しなかった可能性が考えられる。
リンコンの去就を巡っては、今年2月にトルコ1部アダナ・デミルスポルへの移籍破談が報じられたほか、神戸退団直後には、ブラジルメディア『ラジオ・バンデイランテス』が「ブラジル1部グレミオからオファーが届いている。本人はブラジルでのプレーを望んでいる」とリポート。ただ、グレミオ移籍の可能性についても3月中旬以降は音沙汰が無く、Jクラブからオファーが届く可能性についても報じられていなかった。
そんな中、オーストリア1部SCラインドルフ・アルタッハが今月18日にリンコンの獲得を公式発表。両者は2年契約を結んだほか、1年間の契約延長オプションが盛り込まれたという。
アルタッハは2023/24シーズンのオーストリア1部レギュラーシーズンを12クラブ中9位で終了。3月17日から下位6クラブによる2部降格プレーオフを戦っており、ここまで4試合を終えて1勝3分。降格圏の12位アウストリア・ルステナウから勝ち点8差と、残留に近づいている。