一年間MINIのアンバサダーを務めたことにより、改めて小型車の良さを実感した戸賀編集長。あらためてジョンクーパーワークスを購入しようと情報を探すも、彼が見つけられるのは中古車ばかり。
そこで国産も含め、他のマニュアルの小型車を探してみるも、条件に合致するクルマがまったく見つかりません…。
条件を変え、この頃少し気になっていたネオ・クラシックと呼ばれるクルマにまで範囲を広げたところ、メルセデス・ベンツ浦安の『ALL TIME STARS』の存在を発見! そして『ALL TIME STARS』では、ついに戸賀編集長のお眼鏡にかないそうな、W124の92年式300E-24、走行3万9000キロでボディカラーはブルーブラックという極上コンディションの個体に巡り合うこととなった、のが前回までのお話。

前回の記事はコチラ↓
https://j-prime.jp/archives/20249453/

そこで今回は、愛車遍歴の原稿担当の菅原(スガ)が、『ALL TIME STARS』に伺い、担当者の森進太郎さんに、『ALL TIME STARS』とは一体何なのか? ネオ・クラシックを取り巻く現状について、を取材させていただきました。

メルセデス・ベンツのオフィシャル、『ALL TIME STARS』で、戸賀編集長がネオ・クラシックを購入しようと考える理由とは?
今回お話をうかがった、森進太郎さん。(画像=『JPRIME』より 引用)

メルセデス・ベンツは、なぜ『ALL TIME STARS』というサービスを開始したのか?

―お忙しいところ、お時間を取っていただきありがとうございます。いきなり本題に入らせていただきますが、メルセデス・ベンツは、なぜ『ALL TIME STARS』というサービスを開始したのでしょうか?

森さん まず、メルセデス・ベンツが、今まで製造してきたすべてのクルマにプライドを持っているということが挙げられます。ドイツ本国のメルセデス・ベンツでは、数十年前に製造したクルマが、現在もユーザーのもとで生きているのであれば、末永くその方に所有し続けていただきたいという考えを持っています。 言い換えれば、いつの時代のモデルであっても、純正パーツを使ってリフレッシュ、リファインすることができる。実際にそれを作業する部門がALL TIME STARSになります。
日本にALL TIME STARSという仕組みが入ってきたのは、2016年10月のことでした。その時、メルセデス・ベンツ日本から私共にオファーが届き、2017年11月には開業。日本でALL TIME STARSが始まってから、5年が過ぎたことになりますね。

―森さんは開業当時から、ALL TIME STARSの専任だったのですか?

森さん いいえ、私が担当になったのは一昨年の9月からですので、1年半ほどが経過しています。じつは前任の者が定年退職してしまいまして、この仕事を引き継げる人間はいないのか? ということになったところ、『森ならオタクだから良いんじゃない?』 という誰かの一声で、いつのまにやらALL TIME STARSの担当になっております(笑)。
もちろん専任ということではなく、新車も見ながらの担当となりますが、毎週毎週、何件も何件もというほど忙しくはないので、今のところはひとりで担当している状況ですね。
弊社におけるALL TIME STARSの実店舗は浦安店だけなので、お客様からのアポイントがあった時は浦安店に行き、品川にクルマがある時はこちらで対応するというスタンスで仕事を進めさせていただいております。

―実際にALL TIME STARSの担当としての仕事とは、どのようなものが多いのですか?

森さん そうですね、普段はカーセンサーに載せるための車両の写真を撮ったりする地味な仕事が多いですね(笑)。あとはベースとなる車両を買い取りに、日本全国を回っています。この間も名古屋に行ってきたばかりです。

ガレージに眠っている車両を、掘り起こすことに注力したい

―やはりベースとなる車両は、日本中から見つけ出さなければならないんですね。やはり、ベース車両は、ある程度のコンディションをキープしている方が良いのですか?

森さん コンディションは、良いに越したことはないですね。じつは私共がこれから力を入れていこうと考えているのは、オークションなどでクルマを見つけるのではなく、どこかのガレージに眠っているような車両を探し出すことなんです。たとえば、クルマを大事に乗り続けてくださっていたオーナー様が免許の返納をする際、そちらで引き取ってもらうことは可能か? というお問い合わせが増えている現状があります。ですので、すでに眠っている車両、もしくはこれから眠らせてしまう可能性の高い車両を掘り起こし、素性のはっきりしている車両の買い取りに力を入れていきたいと考えています。とはいえ、30年も前のクルマなので、新車から書類が残っていることは稀ですけど(笑)。
たとえば、107型のSL、映画アメリカンジゴロでリチャード・ギアが乗っていたモデルですが、生産終了になって35年になるんですね。時はまさにバブルの絶頂期な訳です。その頃に購入した方が今も所有していたとすると、60代、70代、80代になっている。そろそろクルマを降りようかな? という方も増えてきているのが現状。 言い換えると、我々がヤング・クラシックと呼んでいる世代のクルマを手に入れるタイミングとしては、まさにラストチャンスが今なんです。
その頃のクルマでしたらエアコンも付いていますし、最後の機械式のメルセデスでありつつ今の道路事情にも耐えうる、まさに日常の足として使えるクルマだと私共は考えているので、このチャンスを見逃す手はありませんね。