難しい言葉は使わないこと

筆者はコンサルティング会社で働いていましたが、会社では専門用語や外来語がよく使われていました。例えばこんな感じです。

課長A:「今日の議題については、レジュメを確認してください。スケジュールがタイトだったためペンディングにしましたがオンゴーイングしてください」

課長B:「いまのスケジューリングは限界です。スピーディーにアグリーしましょう。各セクションとレイヤーの状況を教えてください。リーダーはインクルードしてください」

難しい言葉は避けるべきですが、理解できるなら情報を集めて学ぶべきです。わからないまま話を進めると、後で「前に了解したよね」と言われて問題が生じることがあります。

以前、永田町によく行っていた時、電話で「政策」と聞こえたり、「施策」と聞こえたりすることがありました。「明日は禁足(禁則?)」「その件は知悉(地質?)」「いわんや(言わんや?)」といった言葉に戸惑い、多くの失敗を経て言葉を理解していきました。

この本では、誰にでもできるはずの気配りが、実はうまくできていない具体例をたくさん紹介しています。

謙虚な人、内向的な人、繊細な人、思いやりのある人…。そういった「気配りの素質」を持つあなたが前進するためのヒントを提案してくれるでしょう。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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