徳島ヴォルティス 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは今月13日開催の明治安田J2リーグ第10節で、V・ファーレン長崎に1-6と大敗。吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退、MF西谷和希の退団、J2最下位と混迷を深める中、ここに来て再び異変が起こっているのではとファン・サポーターの間で話題になっている。

 リカルド・ロドリゲス、ダニエル・ポヤトス(現ガンバ大阪監督)、ベニャート・ラバインとスペイン人路線のもとでポゼッションサッカーのスタイルを培ってきた徳島。しかし、昨年夏の吉田監督招へい以降は、プレースタイルの転換もあり、一部の元法人会員からはクラブ幹部の説明に対する異論も湧き起こっていた。

 そんな中で迎えた今季は、開幕から黒星が先行。西谷が異議を唱えたとして全体練習から外れるなど、チームが分裂する中、先月30日開催のJ2第7節ザスパ群馬戦で敗れて最下位に転落。群馬との“裏天王山”の結果を受けて、クラブ首脳陣は試合終了直後に監督交代を決断したほか、今月4日までに岡田強化本部長、島川、西谷がチームを離れている。

 増田功作暫定監督のもとでも、リーグ戦3連敗と一向に好転の兆しが見えない徳島。クラブX(旧ツイッター)アカウントは、長崎戦翌日に「【04.14 TRAINING MOVIE】長崎戦の出場時間が長かった選手はリカバリーメニュー。その他の選手はトレーニングに取り組みました。昨日の悔しさを胸に」として、公式YouTubeチャンネルの更新をアナウンスした。

 しかし、この投稿を最後にXアカウントの更新がストップ。およそ48時間の“空白”があっただけに、「Xが止まっていたけど大丈夫?」「最後のツイートから48時間過ぎている…」といった声が。一部のファン・サポーターからは現体制に対する批判や、監督人事に関する説明を求める声が挙がっている。

 長崎戦翌日には、スペイン人指導者のフアン・エスナイデル氏が徳島の公式インスタグラムアカウントをフォロー。かつてジェフユナイテッド市原・千葉やレノファ山口を率いていただけに、徳島サポーターの間ではエスナイデル氏招へい説が飛び交っている。