■先輩の姿を手本に

重要なポジションを任されるうえで、前任者の佐野恵太の存在も大きく「いまのベイスターズの明るく、すごく上下関係もいいです。なんでも下から意見も言いやすいですし、上の方にも相談しやすいというのは、佐野さんが作ってきてくれたものだと思います」と最大限のリスペクトを持っているとし、「雰囲気も佐野さんが作ってくれたものだと思います。そこは引き継いでいきたいです」と宣言。

2021年の開幕ゲームではその年のスローガン“横浜一心”の“一”をチーム全員の手の甲に青のマジックで記し結束を図るなど、様々なチャレンジをした佐野キャプテンの行動にも「そういうのもチームが1つになれたキッカケでもあるので、なにか自分らしいものを取り入れたいなと思います」と策を練る。

だが「でもその中で佐野さんと違った自分らしいチームキャプテン像を作っていくことも大事だと思うので、佐野さんが作ってくれたいいものを残して、また新しいものを作っていければなと思っています」とさらなる進化も目指すとした。

■「頼れるキャプテンを目指して」

またWBCではメジャーの大物、ダルビッシュ有と大谷翔平にも触れ「先頭に立つというのを自然とやられていたので、全員が付いていきたくなりました」とその存在感に圧倒。

続けて「キャプテン制ではなかったですけれども、練習にしろ、試合にしろ、ベンチの中でもなんか頼れる、頼りたいという存在ではあったので、まだまだ力は足りませんけれども、ああいう頼れるキャプテンを目指していきたいと思います」と将来的には煌めくスターのようなビジョンも心に描いているようだ。

まずは来季に向け「やっぱり勝ってるときはすごく勢いがいいですけれども、負けているときはチーム自体が落ち込んでしまう事がある」とチームの弱みを把握したうえで「来年はキャプテンとして行動でもいいですし、なにかチームが変わるきっかけというのを出せていければなと思います」と劣勢時での“ゲームチェンジャー”の役割にフォーカスすると目を輝かせた牧秀悟。

世界一、全試合4番で出場、打点王…すべて有言実行してきた男は、満を持してベイスターズを高みへ導いていく。