黒田剛監督は今月13日に国立競技場で行われた明治安田J1リーグ第8節で、ヴィッセル神戸相手に1-2と敗北。DFイブラヒム・ドレシェヴィッチのゴール直後におけるロングスローを巡り、ネット上で批判が湧き起こっている。
問題視されているのは、1-2と町田ビハインドで迎えた90+7分のシーン。ドレシェヴィッチのゴール後、神戸のキックオフで試合再開も、町田がすぐにボール奪取。神戸ゴールに迫る中、神戸はDF本多勇喜のクリアで一旦プレーを切る。
本多が蹴り出したボールは、ハーフウェイライン付近でタッチラインを割った。しかし、町田はハーフウェイラインよりも15メートルほど敵陣へ進んだ位置からロングスロー。セカンドボールにDFチャン・ミンギュが反応したが、ボールを足元に収められず、GK新井章太にキャッチされた。
あわや町田が同点に追いつくかという場面であっただけに、ネット上では「町田、スローインのポジション全然違う」「ロングスローじゃなくても抗議するレベル」「町田が審判がというよりも、神戸の選手が指摘するべきだった」「神戸が甘いだけ」「審判がちゃんとスローインの位置を確認すべき」「主審が注意してほしい」といった否定的な意見が噴出している。
ロングスローやロングフィード、プレー強度の高さを武器とする町田は、今月21日にFC東京と対戦する。それだけに、FC東京サポーターからも町田の空中戦を警戒する声が挙がっているほか、スローインの位置に関する議論も活発化。ここに来て、徹底して勝負に拘る黒田監督の姿勢に再び注目が集まっている。
なお、町田は神戸戦で敗れたことにより、首位セレッソ大阪から勝ち点2差の3位に後退。他クラブの間で徐々に“町田対策”が浸透しつつある中、FC東京との一戦でどのようなプレーを見せるのだろうか。