横浜FCは昨年7月、ブラジル人FWサウロ・ミネイロをブラジル2部セアラーSCへ完全移籍により放出したが、移籍金未払い状態に。両クラブによる協議が続いていたが、横浜FCがセアラーからの提案を拒否したことにより、セアラーに補強禁止処分が科される見込みという。
移籍金未払い問題を巡っては、セアラーが今年3月21日に声明を発表。横浜FCと協議を行っていることを明かした上で、「問題は今後数週間以内に解決される見通しだ」としていた。しかしブラジルメディア『ディアリオ・ド・ノルデステ』は今月15日、サウロ・ミメイロの移籍金が60万ドル（当時約8400万円）だと伝えた上で、「セアラーは横浜FCに対して、移籍金の分割払いを提案。しかし横浜FCは一括払いを求め、セアラーの提案を却下した」とリポートしている。
また、横浜FCは移籍金未払い問題を受けて国際サッカー連盟（FIFA）に提訴した模様。同メディアは「セアラーは横浜FCから合意を取り付けられない場合、2026年1月の移籍ウィンドウ終了後まで選手登録ができないことになる」と、FIFAがセアラーに対して補強禁止処分を科す可能性も報じている。
現在26歳のサウロ・ミネイロは、2021年7月にセアラーから横浜FCへ完全移籍。来日1年目の2021シーズンに、J1リーグ11試合の出場で4ゴールを挙げると、翌2022シーズンはJ2リーグ19試合の出場で4得点。しかし、2022年10月に右アキレス腱を断裂して長期離脱。昨年4月のYBCルヴァンカップ・名古屋グランパス戦で復帰したものの、J1リーグで1試合のスタメン出場にとどまり、シーズン途中で横浜FCを退団した。
Jクラブとブラジル国内クラブ間の問題だと、ファビオ・カリーレ監督を巡るV・ファーレン長崎とサントスの法廷闘争が記憶に新しい。ブラジル国内クラブに対する日本のサッカーファンの印象は悪化の一途をたどっている。
