U23インドネシア代表率いる韓国人監督が、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選開幕戦(対U23カタール代表)を前に、セレッソ大阪所属DF西尾隆矢のU23日本代表メンバー入りに反応。DFジャスティン・ハブナーの招集に応じないC大阪に対して不満をあらわにしている。
ハブナーのインドネシア代表招集問題を巡っては、今月1日に同国代表のシン・テヨン監督は「ハブナーについては(代表チームへの参加可否など)確実なことはない。まずは状況を確認する必要がある」と慎重な姿勢を見せると、同国サッカー協会(PSSI)は5日に「ハブナーはU23インドネシア代表に参加しない。C大阪から許可が出なかった」と公式発表。しかし、アジアサッカー連盟(AFC)が15日に発表したU23アジア杯の選手登録リストには、ハブナーの名前が記載。一部では、PSSIがC大阪に圧力をかけているという見方もある。
インドネシアメディア『jabar』によると、シン・テヨン監督は14日の会見で「私はハブナーに関する問題でストレスを抱えている」と切り出した上で、「Jクラブから選手を招集するのは難しい。ハブナーの招集には応じないのに、日本代表には選手を派遣している」とコメント。西尾が代表チームに参加していることを理由に、C大阪を批判。ただ、同大会は国際Aマッチデー期間外であるため、クラブに拒否権があることを念頭に置くべきだ。
そのインドネシア代表は、グループステージでカタール、オーストラリア、ヨルダンと対戦。15日開催の初戦でカタール相手に0-2と敗れており、早くもパリ五輪本大会出場を逃す可能性が高まっている。
なお、C大阪でハブナーのチームメイトである西尾は、今月16日に初戦の中国戦を控える中、DF内野貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、MF山本理仁(STVV)、MF松木玖生(FC東京)とともにU23日本代表の副キャプテンに就任している。