黒坂岳央です。

子供を園や学校に入れ、人間関係も教師や保護者同士が多くなった自分の視点から見て、保育士や教師はとても大変な労働環境に置かれていると感じる事が多い。宿題やテストの採点、土曜日を潰しての夏祭りやその他イベントの開催。会議に出席して結論を出したり、児童一人ひとりの毎日の連絡帳執筆までこなす。保育士や教師一人にかかる負担の大きさはこちらが心配になってしまうほどだ。

先日、たまたま子連れの保育士と図書館で会って会話したのだが、帰宅は遅く祝日も疲れて寝るだけだと笑いながらいっていた。

昨今、保育士や教師のブラック労働が問題視されている。重い上にあまりに広い責任を背負わされている状況が続いているのだ。個人的にDX化、つまりデジタル化の推進が大きく改善に寄与し、これは保護者にもプラスの影響を与えるだろう。

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コミュニケーションをデジタル化する

保育士や教師は保護者との連絡はほぼすべてがアナログである。日々の記録を記した連絡帳、保護者を集めての説明会、児童の活動の様子をまとめた週報など、すべて手書きや対面だ。まずは こうしたコミュニケーションをデジタル化するのだ。

連絡帳の記録を手書きからWebへのタイピング入力にするだけでかなり効率化が測れるだろう。タイピング入力は手書き速度を遥かに凌駕するためだ。

週報も丸文字でかわいい手書きのイラストがふんだんに使われ、見ているこちら側は心温まるのだが、制作する側には大きな負担になっているはずだ。これもデジタル化することで大幅な時短になるだろう。

また、保護者を集めての説明会は、事前に説明の様子を動画撮影をしてLineグループなどで公開すれば、教師が土曜日にわざわざ出勤する必要はなくなる上、保護者の父母間での再伝達も不要になる。

コミュニケーションをデジタル化するだけでも相当に効率化ができ、保育士や教師の大きな負担になっている業務から開放されないだろうか。