大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月16日開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ初戦でU23中国代表と激突する。中国国内では初戦を前に、過去の実績をもとにパリ五輪本大会出場権獲得への機運が高まっているという。
中国『163新聞』は今月13日に「残酷すぎる!中国が日本相手に15-2で勝利した!3連勝で37得点と大暴れ」という見出しのもと、浮嶋敏監督率いるU14中国代表の実績を紹介している。
これによると、今月上旬に日本へ遠征したU14中国代表は、日本サッカー協会(JFA)の選抜チームを8-1で下したほか、大阪府堺市に拠点を構える『RIP ACEサッカークラブ』相手には14-1と圧勝。セレッソ大阪ユースとの対戦でも15-2と大差をつけて白星を飾ったという。
この結果を受けて、『163新聞』は「U14中国代表は日本遠征で勝負強さを発揮した。フィジカルのみならず、メンタル面でも相手を打ち負かした」と賛辞を送ると、「U14中国代表の躍進は、中国のサッカーファンに希望を与えている。A代表は今年6月にホームでタイ代表を下せば、北中米W杯アジア最終予選進出が決まる。U23中国代表もパリ五輪本大会出場権獲得への望みがまだ残っている」と、中国サッカー界への好影響を誇示した。
なお、U14中国代表はC大阪ユースと対戦した後、大阪府屈指の強豪校である興國高校と対戦。同校のメンバー構成は不明だが、中国が10-2で勝利したという。湘南ベルマーレ元監督であり、JFA・S級マスターインストラクターを務めた実績を持つ浮嶋氏のもと、U14中国代表が快進撃を見せているとはいえ、パリ五輪予選の戦いに影響を与えるか疑問符が付く。