ヴィッセル神戸OBの槙野智章氏は今月13日、国立競技場で明治安田J1リーグ第8節の町田ゼルビア対神戸を観戦。神戸所属FW武藤嘉紀のゴールパフォーマンスを酷評。本人や神戸OBの大久保嘉人氏らから“逆批判”を受けている。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月15日から配信されている「やべっちスタジアム」の特別企画「オフ・ザ・ボール解説」の一環として、町田対神戸を現地視察していた槙野氏。89分に武藤がコーナーキックから強烈なシュートをゴールマウスに突き刺さした直後、「すごいシュートだ!ただ、パフォーマンスはカッコ悪かった」と興奮気味に語っていた。
また、試合後にはミックスゾーンで武藤にインタビュー。同選手が「最初はボールに突っ込んで行こうと思ったけど、(コーナーキックの)軌道を見て流れてくると感じた。とにかく相手にぶつけないように空いているところを狙ってシュートを打ってみたら、とんでもないところに突き刺さった」とゴールを振り返ると、槙野氏は「トラップゴール完璧だったけど、残念だったのは、ゴールパフォーマンス」と、武藤の親指、人差し指、中指で口元を隠すセレブレーションにダメ出し。ゴールパフォーマンスについて相談してきた同選手に対して「これはやめた方が良いんじゃないか」とアドバイスを送った今季開幕前のやり取りを公にしている。
これに対して、武藤は「長男にやってほしいと昨日も電話で言われたので。ずっとできていなくて、毎回喜び過ぎてできなかった。初めてできたのに、そんなこと言っていいんですか?」と理由を説明。満面の笑みを浮かべながら、かつてのチームメイトとじゃれ合いつつも、ツッコミを入れた。
また、矢部浩之さんはスタジオで槙野氏と武藤のやり取りを見た後に「槙野さんのオフ・ザ・ボール解説は素晴らしい。裏側が良く見えて勉強になった」と褒めつつも、「皆さんの思っていることを代弁して良いですか?彼、ちょっとウザイ」と辛辣評価。この一言でスタジオが笑いに包まれる中、大久保氏は深く頷いている。
神奈川県社会人1部リーグの品川CC横浜を率いる一方、解説者として活動している槙野氏。地上波、ネット問わずサッカー番組や試合中継での露出が増えているだけに、今後はより一層慎重な言葉選びが求められそうだ。