NECナイメヘン所属の日本代表FW小川航基は、今月14日開催のオランダ1部リーグ第30節PECズヴォレ戦でスタメン出場し、2ゴールをマーク。試合前、ロジャー・マイヤー監督に感謝するとともに、差別を恐れていた自身の思いを明かしている。
小川はジュビロ磐田、横浜FCを経て、昨年6月にナイメヘンへ移籍。2023/24シーズン開幕戦から2試合つづけてゴールを奪うと、昨年11月以降はリーグ戦ほぼ全試合にスタメン出場。ズヴォレ戦でリーグ戦2桁ゴールをマークするなど、絶対的ストライカーとして活躍。マイヤー監督からも絶大な信頼を寄せられている。
ナイメヘンの公式チャンネルでは、今月11日に小川のインタビュー動画が掲載。同選手は海外移籍1年目で成功を収めた要因を訊かれた際に「本当にびっくりするくらい助けてくれた」と切り出すと、指揮官のサポートについて以下のようなコメントを残した。
「(移籍前に)色々と話を聞いていた中で、結構喋れなかったりとか、アジア人であるということがそうかもしれないけど、そういう部分で弾かれる、輪の中に入りづらいところがあるのかなと思っていた」
「ナイメヘンに来たばかりの時はもちろん言葉(オランダ語など)を喋れなかった。だけど監督はプレッシャーのかけ方など戦術的な部分で、日本語訳にしてくれた紙を渡してくれたりした。欧州移籍の1クラブ目でそこまでサポートしてくれるクラブは、なかなか無いかなと思うし、すごく感謝している」
インタビューで「言語はまだまだ全然喋れないので、今は練習したり、選手と(直接)話したりするようにしている。もう少し喋るようになれば、色々と楽しいことが増えてくるかなと思う」と、言語習得に意欲を覗かせた小川。現地の環境に慣れるための努力を惜しんでいないことも、監督やチームメイト、ファン・サポーターからの評価に繋がっているはずだ。