お盆に年末年始、ゴールデンウィークと、大型連休には帰省や旅行といった予定を詰め込む人も多いでしょう。しかし車で長距離を移動する場合、ネックになるのが高速道路などの渋滞です。
長時間の足止めに予定が狂い、車内は険悪な雰囲気に……というように、渋滞のストレスがトラブルを招くケースもあるでしょう。
今回はドライバーの方々に、「渋滞にまつわるドタバタエピソード」を聞きました。
トイレ我慢にまさかの「呼吸法」で対処

渋滞の際、もっともおそろしいのが「トイレ問題」かもしれません。高速道路ではとくに、パーキングエリアに寄るのにも長時間を要し、やっとの思いでたどり着いたトイレには長蛇の列……。
とりわけ小さいお子さんがいるファミリーの場合、トイレに関するトラブルは少なからず経験しているものと思われます。
「息子が4歳のときのゴールデンウィークに、帰省で渋滞を避けるために朝5時頃に出発し、息子は車内で寝ていました。7時頃にはもう道が混みはじめてきて、息子も目を覚ましたので、一旦パーキングに寄り、朝食とトイレを済ませました。
ですが出発して30分ほどでなかなか動かない状態になり、運転する夫が苛立ちはじめて。すると間の悪いことに、息子が『トイレ行きたい』と言い出したんですね。
次のパーキングは10km以上も先。夫は不機嫌そうに『いつ着けるかわかんないよ』と口にして、青ざめる息子。私は大丈夫だからねと声をかけつつ、とりあえず携帯用トイレを荷物から出しました。
数分後、息子がいきなり目をカッと見開き、いよいよダメかと思いきや、真剣な表情で深呼吸をしはじめて……。まるでバトル漫画の息吹みたいに、『コォオオオ』と音を発しはじめたんです。さすがに噴き出しそうになりましたが、とにかく緊急用トイレをセットして。
実際に展開されたトイレを見ると安心したのか、息子は深呼吸を止めて、『もうちょっと我慢する』と。無事次のパーキングで用を足せました」(40代女性)
息子さんがとっさに編み出した呼吸法によるトイレ我慢。効果のほどは謎ですが、ともあれ最悪の事態は防げたようです。
行楽シーズンに自動車で長距離を移動する際には、万が一のため携帯用トイレを用意しておくとよいでしょう。災害対策としても有用ですので、普段から車載しておくのもオススメです。
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寝坊で予定が台無しに
寝坊で予定が台無しに

大型連休に遠出する際は、あらかじめ渋滞を見越したうえでスケジュールを立てておくことが望ましいといえます。しかしそれでも、実際にその日を迎えてみると、予想をはるかに上回る混雑に見舞われる可能性も考えられるでしょう。
「以前付き合っていた彼氏と、ゴールデンウィークに東京から伊豆まで2泊の旅行をすることに。連休初日、混雑を避けるため早朝に出発する予定が、元彼の寝坊で台無しに。結局出発したのは10時過ぎで、インターの入り口からすでに大渋滞でした。
もともと『海老名のSAで朝食を食べよう』なんて話していたのに、お昼を過ぎてもたどり着きません。しびれを切らして一度高速を降りたのですが、どの道も当然のように混んでいるし、パッとお昼を済ませられそうなお店も行列ができていて。
しばらく進んでいるのか店を探しているのかわからない状態が続き、14時頃にようやくありつけたのはコンビニのおにぎりと唐揚げでした。
その後、初日の予定はすべて潰れ、どうにか宿の夕食に滑り込みましたが……。2日目以降も混雑で予定の半分も消化できず、3日目はもう、渋滞を避けたい一心で何も観光せず帰路につきました」(30代女性)
東京からアクセスのよい人気観光地はとくに、行楽シーズンには想像を絶するほどの混雑に見舞われることがあり、道路はもちろん飲食店やトイレなど、何をするにも想定外の時間を要するケースが考えられます。
混雑のピークを調べて日程をずらしたり、公共交通機関による移動を検討したりと、連休中に人気スポットを訪れる際には事前の対策が必須になるでしょう。
退屈した空気を一変させたアイテムとは

なかなか景色の変わらない渋滞中は、どうしても車内が退屈な空気になりやすいものです。退屈がイライラにつながり、いつのまにか険悪な雰囲気になってしまうこともあるでしょう。
そのような事態を防ぐには、あらかじめ渋滞を見越して「暇つぶし用のアイテム」を用意しておくといいかもしれません。
「大学時代、サークルで仲のいい男子4人でスキーに行きました。スキーも飲みもさんざん楽しみましたが、帰りの高速で渋滞にハマってしまい、疲れもあって車内はドンヨリした空気に。
無言の時間が続くなか、突然1人が『あっ』と声をあげ、自分の荷物をゴソゴソ漁りはじめました。ドヤ顔で取り出したのは、なぜか握力計。聞いてもないのに『2,000円しなかったわ』とかいって、おもむろに握りはじめて。40kgくらいの微妙な数字で、『なんで持ってきたんだよ』と総ツッコミが起き、でもそこから車内が楽しい雰囲気になりました。
順番に握力を測ったあと、『数値を見ずに一番10kgに近かった人が勝ち』みたいなゲームをやって、それが意外に盛り上がりましたね。本人は飲み会のために持ってきて忘れていただけみたいですけど、暇つぶしにオススメです」(20代男性)
普段であれば特段関心を引かないアイテムでも、退屈した状況ではやたらと面白く感じられることは珍しくないでしょう。渋滞中は疲労もあり、会話のネタがなかなか思いつかないケースも多いですから、ちょっとしたグッズで間をもたせる工夫も有効といえそうです。
上のような例に限らず、行楽シーズンの渋滞は多くの人が経験しており、「印象に残る渋滞の記憶」をもっている人も少なくないと思われます。みなさんは渋滞について、どんな思い出がありますか?
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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