フアン・エスナイデル監督 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは増田功作暫定監督のもと、今月13日開催の明治安田J2リーグ第10節でV・ファーレン長崎に1-6で大敗。J2最下位に沈み、吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退、MF西谷和希の退団でチームが揺れる中、ここに来てフアン・エスナイデル氏を招へいする可能性が浮上。同氏はジェフユナイテッド市原・千葉やレノファ山口を率いた実績を持っている。

 徳島はリカルド・ロドリゲス、ダニエル・ポヤトス(現ガンバ大阪監督)、ベニャート・ラバインとスペイン人路線のもとでポゼッションサッカーのスタイルを培ってきたが、昨年夏に吉田氏を招へい。今季も吉田監督のもとで開幕を迎えたが、先月30日開催のJ2第7節ザスパ群馬戦で敗れて最下位に転落すると、クラブ首脳陣は試合終了直後に監督交代を決断。3月31日から4月4日にかけて吉田監督、岡田強化本部長、島川、西谷がチームを離れた。

 増田暫定監督就任後もリーグ戦3連敗と、好転の兆しが見えない徳島。そんな中、今月14日16時時点でエスナイデル氏が徳島の公式インスタグラムアカウントをフォローしていることから、X(旧ツイッター)上では「エスナイデルが徳島の監督になるのか?」「エスナイデルがアップ開始!」「今のサッカー見続けるくらいなら、エスナイデル大歓迎」「白米禁止になるのかな」といった声が挙がっている。

 エスナイデル氏はスペイン国内の複数クラブを率いたほか、2017年から2019シーズン途中まで千葉を指揮。極端なハイライン守備や白米を禁止する徹底した食事管理などで話題を呼ぶ中、就任1年目はJ1昇格プレーオフに食い込むなど結果を残したものの、翌2018シーズンは守備が崩壊し14位で終了。2019シーズンも開幕スタートダッシュに失敗し、3月17日に解任された。

 千葉監督解任後はおよそ4年間にわたりフリーの身だったが、昨年6月から山口を指揮。就任当初は堅実なスタイルで勝ち点を積み重ねていたが、J3降格圏手前の20位でフィニッシュ。契約更新を勝ち取ることができず、再び無所属状態となっていた。