西川周作 写真:Getty Images

 浦和レッズは今月12日開催の明治安田J1リーグ第8節で、柏レイソルに0-1と敗北。守備面での脆さを露呈しただけに、GK西川周作のプレーに対してクラブOBから厳しい指摘が飛んでいる。

 浦和はボール支配率62%も、シュート16本、枠内シュート3本を浴びるなど、守備陣が苦戦。72分に自陣左サイドでのパス交換からMFマテウス・サヴィオをフリーにすると、サヴィオの折り返しをペナルティエリアでFW木下康介がダイレクトボレー。西川が左手で木下のシュートを止められず、ボールはゴールマウスに吸い込まれた。

 木下のゴールシーンと似たような場面は54分にも。柏は敵陣右サイドでサヴィオがフリーでパスを貰うと、浦和の選手から全くプレッシャーを受けない中でゴール前にクロスを供給。ファーサイドからDFジエゴが飛び込んでヘディングシュートを放ったが、西川が左足で止めている。

 昨季まで浦和GKコーチ通訳を務めていた在原正明氏(現モンテディオ山形アカデミーグループのフットボールコーディネーター)が注目したのは、54分のシーンにおける西川のポジショニングだ。

 同氏はインターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から当該シーンのみ切り取った動画をX(旧ツイッター)に投稿。サヴィオがクロスを上げた瞬間、ゴール前から一瞬前に飛び出した西川の動きに対して、「クロスボールに飛び出さないと決めても、ゴールラインへは下がらない!」と指摘すると、「こんなにフリーキックみたいなクロス入れさせて、中も厳しく競らないならこうなる」「失点シーンと同じようなパターン」「サヴィオに対して寄せが甘すぎる」「なにこの守備。ドフリーすぎる」といったメッセージが寄せられている。

 ペア=マティアス・ヘグモ新監督のもと、戦術の構築に時間を要している浦和。8試合を終えて暫定7位につけているとはいえ、柏戦での試合内容を踏まえると、ファン・サポーターから不満の声が挙がるのは当然だ。