大谷翔平のロサンゼルス・エンゼルス入団、そして今年にロサンゼルス・ドジャースに移籍する際も行動をともにし、長年にわたって通訳とマネージャー的な役割を果たしてきた水原一平元通訳。

しかし3月20日に韓国・ソウルで開催したサンディエゴ・パドレスとの開幕戦の試合後に、違法賭博疑惑によって電撃解雇されたため、日米ともに大騒動に発展していた。

■会見後も大谷への疑念が…

水原元通訳の解雇後にアメリカに戻った大谷は質疑応答なしの記者会見を開き、自らの関与を否定するとともに、「一平さんが僕のお金を盗んだということです」と複雑な表情を浮かべながら語った。

日本国内ではシーズンが開幕していることに加えて、水原元通訳の所在が明らかにされていないこともあり、日本の各メディアは今回の問題について同会見でひとまず幕引きとなっていた。

だがメジャー関係者によると、「アメリカでは大谷選手に無断で大金を送金できるのか? という疑念が払拭されなかった」という。日本国内でもネット上ではその疑問点を指摘する声は多かったが、先日行われた質疑応答ありの囲み取材でも、大谷は「野球をやるときに特にそういうことは考えていない」とした上で、「いろいろあったので隣に誰かいるかどうかはだいぶ違う」と真美子夫人の存在が支えになっていることを話すにとどめていた。