4月8日から5月9日は、2021年に日本記念日協会が認証した「高級食パン文化月間」。4と8が「食パン」、5と9が「高級」の語呂合わせとなっていることから、この時期が選ばれたそうだ。そこで、若干下火になっている(?)高級食パンブームの再加熱を願い、高級食パンと一般的食パンをさまざまなパターンで食べ比べ、今一度その魅力に迫った。
比べてみると一目瞭然!? 高級食パンの魅力を大解剖
今回、食べ比べのために選んだヤマザキの食パンは高級食パンとほぼ同量ながら金額は5分の1という財布にやさしい商品。こちらをベースに、高級食パンがどう違うのかレポートしていく。ちなみに、高級食パンは面裏の茶色い部分を削ぎ落とし(もちろんその部分もおいしくいただきました)、5枚にカットして、できるだけ一般的な食パンと同じ状態にした。
まず生のまま、何もつけないで食べ比べてみると、「おー、なるほど」。高級食パンはふかふかと柔らかく、それでいてもっちりとした食感が楽しめる。バターやクリームのようなリッチな香りと、ほんのりと甘い味わいも流石といったところだ。続けて、クリームチーズを塗っていただくと、上品な甘みがチーズの酸味と混ざり、これまた一層ハイレベルの味わい。金額分の5倍おいしいかと問われると少々たじろぐが、いつもの朝食が特別になるくらいのパワーがあることが分かった。
次は高級食パンのほんのりとした甘さがぶっ飛びそうな、いちごジャムとバニラアイスをオン。食べ比べてみると、「こ、こいつは、全然ちがーう!」。まず焼いてもふっくら感が損なわれず、バリッ、フカッ、モチッと食感が楽しく変化。そこにジャムとアイスが加わっても、食パンの甘さがソフトに包み込み、バターっぽい香りで調和させる。これは、とんでもない化物に出会ってしまった。
今度は、グルメサンドの定番であるハム&チーズに適量のマヨネーズを塗って食べ比べ。焼くことで食感が変化することに加え、ジャム&バニラアイスでさえ感じられた甘さが、この具材だとダイレクトに伝わってくる。しかし、ただの即席サンドに高級感が与えられている、というのは事実ではあるが、「しょっぱい系の食べ物に甘さはいらないんだよな~」という筆者的味覚人間にはちょいとアレかも、えっと、高級すぎるというか、複雑すぎるというか、とにかく「アレ」。
最後は、高級食パンではなかなかチャレンジしないだろうトンカツをサンド。さらに、ソースもしっかりとかけてみた。これはどんなパンでも高級になってしまうカスタムだが、食べ比べてみると、「やっぱり勿体ない!」。カツのジュワーとした旨味と脂が食パンに染み込み、さらにふんわりとしたパンの甘さが加わって最高、なんだけど、一般的な食パンでもほぼ同等のおいしさが感じられる。せっかく高いお金を払うなら、もっと食パンだけの感動を味わえる食べ方のほうが良さそうだ。
やっぱり高級だと違うよね!
さて今回は「高級食パン文化月間」を盛り上げるため、その代表である「銀座に志かわ」の食パン1斤を、さまざまな調理法でいただいた。結果として概ね、「やっぱり高級だと違うよね!」といった素晴らしい形になったのではないか。ちなみに筆者は、金額が5倍高いからといって、5倍おいしくなるわけではない、という考え方。分かってもらえるのであれば、是非サプライズや自分へのご褒美などで、この高級アイテムを活用していただきたい。(エフェクト・山葉のぶゆき)
提供元・BCN+R
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