福島ユナイテッドFCは、今月10日開催の明治安田J3リーグ第9節でツエーゲン金沢と対戦。平日ナイトマッチということもあり、ホームスタジアムの観客数が少ない中、同クラブの企画が頓挫したと話題になっている。
福島はクラブ公式マスコット「虎百(こはく)」が今月11日に4回目の誕生日を迎えるにあたり、特別企画を実施。「虎百生誕祭」として、虎百がグッズ売店で1日店長を担当したほか、メイン入場ゲートから589番目に入場した観客に対して虎百の直筆サイン入りぬいぐるみをプレゼント。虎百も公式X(旧ツイッター)アカウントを通じて「589(こはく)番目に来るお友だちはだれかなぁ〜〜ちゃんとサインも書いたよぉ〜〜」とファン・サポーターにメッセージを送っていた。
しかし、Jリーグの発表によると、とうほう・みんなのスタジアムには555人しか詰めかけず。589番目の入場者がいなかったことが話題を呼ぶ中、虎百は「ぬいぐるみはお渡しできなかったけど、たくさんお友だちがきてくれるようにもっともっとぼくたちもPRがんばるっ」と意気込むと、「また遊びにきてくれたらうれしいなぁ〜」とスタジアム来場を呼び掛けた。
この虎百の投稿には、ファン・サポーターから「普段マスコットに対してあまり感情湧かないけど、これは心痛い…」「悲しいなあ…」「34人届かなかったか」といったメッセージが。企画頓挫に対して、ネット上では「555人。水曜日ナイトマッチに人来るわけがない」などと厳しい意見や「4月21日の大宮アルディージャ戦へキャリーオーバーはどう?」といった提案も見られる。
なお、あづま総合運動公園内にある福島のホームスタジアムは最大収容人数21000人で、JR福島駅から車で約20分という立地。福島駅からあづま総合体育館まで路線バスが走っているものの本数が少なく、以前からアクセス面の悪さが問題視されている。また、金沢戦では試合終了後に臨時シャトルバスを運行。ただ運行本数が1本で先着順と乗車人数に限りがあるため、クラブは公式サイトにて定額タクシーの利用も案内していた。