セルティック所属の日本代表FW前田大然は、今月7日に行われたレンジャーズとのダービーマッチで先制ゴールをマーク。以前、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は攻撃面における同選手のクオリティを酷評していたが、スコットランドでは対照的な評価を得ているようだ。
以前からスプリント回数の多さを武器に、前線からの守備で評価を得ている前田。先月21日開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦では、左サイドでスタメン出場もノーゴール。試合後、闘莉王氏は自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を通じて、「前田は技術が足りないし、センスない。トラップが下手だなと思った。解説陣に『守備が良い』とすごく褒められていたけど、フォワードは守備じゃない」とバッサリ切っていた。
代表戦でのパフォーマンスを評価されなかった前田だが、レンジャーズ戦では前半キックオフから22秒後に先制ゴールを奪うなど、攻守両面で存在感を発揮していた。
それだけに、セルティックOBのジョン・ハートソン氏の前田に対する評価は、闘莉王氏とは対照的に。英ポッドキャスト番組『ゴーラジオ・フットボールショー』に出演した際、日本代表FWの能力を以下のように称えている。
「得点力はそこまででもないが、相応の評価を得るべきだ。過小評価されている。私は何度も彼のエネルギッシュさについて行っているが、彼は賢い。相手のディフェンスラインを下げさせることもできるし、中央に入って中盤の選手とマッチアップすることも可能。ピッチを縦横無尽に駆け回るんだ。(レンジャーズ戦では、DFジェームズ・タヴェルニエを苦しめたと思う」
フォワードというポジションが故に、“守備軽視”とも解釈可能なコメントを残した闘莉王氏に対して、前線からの守備能力を評価したハートソン氏。前田の評価軸を巡って、日本のサッカーファンの間でも論争が繰り広げられそうだ。