“痛みの反応”を視覚化する「PMD-200」

Medasenseの主力製品である「PMD-200」 は、全身麻酔下の患者が痛みを伝えることができない手術室や救命救急現場向けに設計された、NOLテクノロジー活用のモニタリングデバイス。痛みの反応を視覚化し、治療を個別化することが可能だ。

同デバイスにより、臨床チームは痛みを定量的に評価し、最適なタイミングと用量で、特定のニーズに合わせて鎮痛剤を滴定することができる。

ライデン大学医療センターの研究では、手術中の鎮痛薬投与のガイドにPMD-200が示すNOL指数を使用した場合、術後の患者の疼痛スコアが33%低下することが実証された。さらに同医療センター協力の研究によると、NOL指数の活用により術中のオピオイド消費量が減少したという。

PMD-200は、医療機器リーディングメーカーであるMedtronicによって、すでに欧州で販売されている。2023年2月には米国FDAに承認され、現在はカナダ、中南米、イスラエル、オーストラリア、アラブ首長国連邦で市販されている。

今後もMedasenseは、患者の痛みや鎮痛剤の副作用による苦しみを軽減するよう支援することを使命に取り組む方針だ。

参考・引用元:Medasense

(文・たに おさむ)