岸田首相は訪米前のCNNとの対談で世界は「歴史的転換点」に直面していると警鐘を鳴らし、訪米への意気込みを示しています。

しかし、日米が共同で東アジア地域における有事への備えを加速させる中で、岸田氏が米国に忖度し過ぎているのではないかという懸念もあります。

まず昨年末に岸田首相は米国へのパトリオットミサイルの供与を発表しまた。

これはウクライナへの支援で不足している米国のミサイル備蓄の補填するための決定でした。しかし、一部の専門家は日本でも不足が見られるミサイルが米国へ供与されることに疑問を抱いています。

岸田政権はバイデン政権の要請に応じて熱心にウクライナ支援を行ってきましたが、次期大統領選で共和党政権が誕生すればはしごを外される懸念もあります。

加えて、現在日米の懸案事項としてUSスチール買収をめぐる対立があります。

岸田首相は「民間企業の経営に関する個別の案件」であるとして、この問題を首脳会談では触れない意向を示しています。

一方でバイデン大統領はお構いなしに政府主導で買収合意を阻止しようとしています。

ここでも岸田首相による米国への忖度が見られます。