オランダ1部アヤックスは今月4日、明治安田J1リーグのガンバ大阪と3年間のフットボール戦略パートナーシップ締結で合意。同クラブの幹部が日本人選手獲得へ意欲を覗かせ、日本視察の可能性に言及したほか、現地ではAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のU23日本代表DF半田陸が獲得候補として報じられている。
両クラブのパートナーシップ提携内容については、G大阪公式サイトで「欧州移籍マーケット情報の共有」「選手、コーチングスタッフおよびチームスタッフの相互交流」「アカデミー年代における選手・スタッフ留学」「スカウト情報の相互共有」などが挙げられており、日本人選手のアヤックス移籍を期待する声が湧き起こっている。
アヤックスのフットボールディレクター(FD)は今月9日、クラブ公式チャンネル『アヤックスTV』でG大阪とのパートナーシップ提携に言及。「このパートナーシップ提携は、世界のあらゆる地域で才能を発掘するという観点から、我々の国際的な魅力を物語っている。日本は非常に興味深い市場だ。日本での地位を確立させて、我々を助けてくれるような選手を日本で探すつもりだ。スカウティング情報の共有がうまくいけば、トップチームで一緒にプレーする日本人選手が現れるだろう」と、日本人選手獲得の可能性を示唆した。
また、アヤックス下部組織の責任者は「今月中旬に日本へ行って、スカウティングや育成年代のトレーニングで何ができるかを話し合い、我々が立てた計画をさらに発展させる予定だ」と、近日中にもG大阪幹部と面談することを明かしている。
アヤックスの補強戦略については、オランダメディア『フットボールトランスファーズ』が先月4日、同クラブの補強ポイントが右サイドバックであることを指摘した上で、G大阪所属の半田を獲得候補に指名。「半田はオーバーラップなど攻撃面での関与はそこまでないが、ボールを奪って相手にプレッシャーをかけることができる。守備で堅実な右サイドバックだ」と評している。
日本代表MF堂安律(SCフライブルク)をはじめ、これまで有望株を欧州クラブへ送り込んできたG大阪。アヤックスとの提携をきっかけに、パリ五輪世代の半田をはじめ若手選手の海外移籍が再び加速することはあるのだろうか。