アビスパ福岡は今月13日開催の明治安田J1リーグ第8節で、ホームのベスト電器スタジアムにサンフレッチェ広島を迎え撃つ。広島所属DF志知孝明の古巣対決として話題を呼ぶ中、広島サポーターからは価格変動制「ダイナミックプライシング」によるチケット価格の高さを嘆く声が挙がっている。
新型コロナ感染拡大の影響により、2021,2022シーズンホームゲーム全試合でダイナミックプライシングを採用していた福岡。今季も一部の試合でダイナミックプライシングでの販売を実施しており、広島戦も対象となっている。
その広島戦では「Jリーグチケット」から購入する場合、9日時点でゴール裏南自由ビジター(アウェイゴール裏)が3800円、ゴール裏南自由ホーム(アウェイエリアに隣接するホームゴール裏)が2000円、ゴール裏北自由ホーム(ホームゴール裏)が3200円(いずれも前売り、大人1名あたり)となっている。
アウェイゴール裏の方が高いだけに、X(旧ツイッター)では「福岡のアウェイゴール裏高いよ」「ダイナミックプライシングほんとに腹立つ」といった不満が湧き起こっている。
一方、広島のホームゲーム(エディオンピースウイング広島)では、北スタンド1層のビジターシート(自由席)が3000円、南スタンド1層(ホームゴール裏)のサポーターシート(自由席)が3000円で販売されている。アウェイ席の比較で福岡の方が高いだけに、広島サポーターからは「広島の新スタよりもチケット高いことなんてあるのか?」「広島の新スタの方が安いのか…」といった驚きの声も挙がっている。
なお、今季の福岡ホームゲームにおける観客数は、第1節(対北海道コンサドーレ札幌)で9445人だったが、ダイナミックプライシング対象試合の第3節(対湘南ベルマーレ)では6596人に減少。第4節(対FC東京)で8043人だったほか、平日ナイトマッチの第6節(対鹿島アントラーズ)では5472人にとどまっていた。福岡はダイナミックプライシングの採用により客単価が改善された一方、集客面で課題を抱えているかもしれない。