ヴィッセル神戸所属の元日本代表MF山口蛍は、今月7日に行われた明治安田J1リーグ第7節の横浜F・マリノス戦でフル出場。チームは1-2と逆転負けを喫したが、試合後に山口本人や家族がSNSで誹謗中傷被害に遭っている。
FW大迫勇也やFW武藤嘉紀、DF酒井高徳らとともに中心選手としてチームを支えている山口。背番号を「96」に変更して臨んだ今季も、ここまでリーグ戦全試合でフル出場している。ノエビアスタジアム神戸開催の横浜FM戦でも、総走行距離11.65kmとチーム1位だったほか、スプリント回数も16とチーム2位の数値を叩き出すなど、中盤を駆け回ったが、パスがずれるなど精彩を欠く場面も見られた。
試合後、山口にはSNSを通じて多くの労いや激励のメッセージが寄せられたが、一方で山口や同選手の愛犬であるクロのインスタグラムには、誹謗中傷のDM(ダイレクトメッセージ)が複数届いたとのこと。クロのインスタグラムでは「正しい日本語を使えない人が汚い言葉を並べて、ましてや捨て垢でクロのインスタにまで試合についてDMしてこなくていいよ。返信する気はないからここで失礼します」と綴られているほか、8日16時時点でアカウントが閉鎖されている。
こうした誹謗中傷に対して、ネット上では「山口くんや山口くんのご家族に誹謗中傷DMする人マジでありえない」「今季の山口蛍は確かに今までの良さを知ってるからこそ物足りない部分はある。けど、その怒りや不満を家族のインスタにDMするなよ」といった怒りの声が。一部のファン・サポーターは、誹謗中傷行為に及んだ人物の特定や処分をクラブに求めている。
選手やクラブ関係者への誹謗中傷が後を絶たないJリーグ。大宮アルディージャがホームゲームでピッチに向けて中指を立てたサポーター1名に無期限入場禁止処分を科しているだけに、山口に誹謗中傷DMを送った人物への厳罰が求められる。