南野拓実 写真:Getty Images

 ASモナコ所属の日本代表MF南野拓実は、今月7日開催のリーグアン第28節スタッド・レンヌ戦でフル出場し、決勝ゴールを演出。至近距離で女性主審の顔面にボールをぶつけて謝罪したことでも注目を集めているが、フランス国内では同選手に対する感謝や称賛のメッセージが相次いでいる。

 前半25分にスルーパスからMFマグネス・アクリウシェの先制ゴールに関与した南野は、その後も攻撃面で存在感を発揮し、チームの勝利に貢献。複数の現地メディアが同選手のパフォーマンスを高く評価している。

 フランス国内で反響を呼んだハプニングは、後半アディショナルタイム90+6分に発生。南野はステファニー・フラパール主審がホイッスルを鳴らした直後、味方選手からのヘディングに反応。右足を高く上げてボールを蹴ると、これが主審の頭部に直撃した。それでも主審は同選手に対してカードを提示せず。日本代表MFは主審に謝罪する際、自身の左手で主審の右腕を触っている。

 この南野と主審による一連のやり取りは、X(旧ツイッター)で瞬く間に拡散。主審の判定にフラストレーションを溜めていたファンから「フランスサッカー界全体が南野に感謝している」「フラパール主審の顔面にボールぶつけてありがとう」「南野はリーグアン屈指のベストプレーヤー」といったメッセージが寄せられるなど、フランス版のXで「Minamino」がトレンド入りしている。

 また、フランス紙『レキップ』など複数メディアが伝えたところによると、レンヌのジュリアン・ステファン監督は試合後にフラパール主審の判定を批判。78分にMFデジレ・ドゥエがMFユスフ・フォファナに倒された場面でPKがあったと主張するなど、複数のシーンにおける主審の判断に異論を唱えたという。