アルトゥール・カイキ 写真:Getty Images

 昨季まで鹿島アントラーズでプレーしていたブラジル人MFアルトゥール・カイキは、今月8日にブラジル2部スポルチ・レシフェを退団。現地で同選手の去就に注目が集まっている。

 現在31歳のカイキは、2020年に当時ブラジル2部のクルゼイロで給与未払い問題を抱えると、同年12月にレンタル移籍期間満了によりクルゼイロを退団。翌年1月にサウジアラビアのアル・シャバブFCから鹿島へ完全移籍により加入していた。

 その鹿島では、2021シーズンのリーグ戦で14試合の出場にとどまったものの、翌2022シーズンは29試合の出場で9ゴールをマーク。ただ昨季はコンディション不良もあり、リーグ戦13試合の出場で2ゴールという結果に終わった。

 そんなカイキは、2023シーズン終了後に鹿島を契約満了により退団すると、昨年12月下旬にスポルチへ加入。2024シーズンのペルナンブーコ州選手権で6試合にスタメン出場したが、3月以降は出番なし。チームは今月6日に同選手権優勝を果たしたが、カイキは決勝戦2ndレグでベンチ外だった。

 ブラジルメディア『グローボ』は7日に「カイキは指揮官の起用法、出場機会の少なさに対して不満を抱いている。8日にもスポルチとの契約解除が正式決定する」とリポート。同選手の新天地候補については「ブラジル1部クリシューマECがカイキの獲得にむけて交渉を進めている」と伝えた一方、国外移籍の可能性は報じていない。

 なお、クリシューマECは2023シーズンの2部リーグを3位で終え、2014シーズン以来となる1部復帰を達成。かつてセリエA(イタリア1部)インテルで活躍したFWエデルを擁しているほか、シーズン終了後にGKマテウス・テイシェイラ(元テイシェイラ)をレンタル移籍により獲得している。