町田ゼルビア所属FW平河悠は、今月7日開催の明治安田J1リーグ第7節川崎フロンターレ戦でスタメン出場。AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のU23日本代表に招集され、海外移籍も期待される中、松井大輔氏(現浦和レッズアカデミーのモデルコーチ)が同選手とブライトン所属MF三笘薫のプレースタイルを比較している。
昨季J2優勝、J1昇格の立役者である平河は、今季もここまでリーグ戦全試合でスタメン出場。第5節サガン鳥栖戦で1試合3アシストという記録を残すと、川崎戦でも試合終了間際までプレー。GK谷晃生の一発退場により、後半途中から1人少ない中、攻守にわたり奮闘した。
第6節終了時点でのドリブル総数が31回とリーグ1位であるだけに、現役時代に日本屈指のドリブラーとして活躍していた松井氏も平河のプレーに注目。インターネット動画配信サービス『DAZN』で8日配信開始の「やべっちスタジアム」に出演した際、平河を「現代サッカーのトレンドが詰まっているドリブラー」と評した上で、同選手の特徴を以下のように説明している。
「スピードと一瞬の重心移動で相手を交わす。パスに対する反応も早く、裏へ抜け出してチャンスを作る。柔らかいボールタッチで自分の形に持って行くことができる。スプリント総数も(J1第6節終了時点で)リーグ1位」
ただ一方で、松井氏は「今のままでの十分良いけど」と前置きした上で「あえて今後の課題を言えば、相手MFとDFのライン間でボールを貰う動きがあれば、味方選手のスルーパスなどプレーの幅を広げることができる。これができたら三笘に近づく」と指摘。日本代表屈指のドリブラーである三笘を比較対象として、海外でも活躍するために必要な条件を挙げた。
町田のJ1上位躍進の原動力となり、プレー強度の高さでも周囲から高い評価を受けている平河。パリ五輪予選など国際大会の舞台でプレーすることにより、海外での知名度が上昇するだけに、今後の更なる活躍が期待される。