松本山雅FCは今月7日、明治安田J3リーグ第8節ツエーゲン金沢戦におけるMF村越凱光の“顔面踏みつけ”に関して声明を発表。同クラブが村越や関係者に対する誹謗中傷を止めるよう呼びかける中、金沢所属MF梶浦勇輝が村越とのコンタクトプレーに言及している。
問題視されているのは、1-5と松本が4点ビハインドで迎えた77分のシーン。梶浦が敵陣左サイドでドリブルする中、村越が背後から右腕を絡めながらボール奪取。梶浦がピッチに倒れると、村越は梶浦を跨ごうとした際に左足で同選手の顔面を踏んだ。
しかし主審は両選手のコンタクトプレーでファウルを取らず。金沢ベンチはボールがタッチラインを割った直後に、ファウルがあったと抗議。梶浦はしばらくピッチに倒れ込んでいたが、試合終了までプレーを続けた。
村越のプレーやノーファウル判定に対する批判、誹謗中傷が相次ぐ中、松本は7日夜に声明を発表。「クラブとして、当該行為を受けた梶浦選手、ツエーゲン金沢関係者の皆様、サポーターの皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、「試合終了後、クラブにて村越選手に事実確認を行い、故意ではないということを確認したものの、結果的に危険な行為になってしまった事実に変わりはなく、本人も深く反省しておりますが、クラブとして改めて厳重注意を行いました」とクラブの対応も報告している。
また、ネット上での一部投稿については「SNSやインターネット上で村越凱光選手及び関係者に対して、誹謗中傷や悪意ある書き込み行為等が確認されております。いかなる場合においても悪意ある書き込み等の誹謗中傷行為は許されるものではございませんので、皆様におかれましてもそのような行為が無いようお願い申し上げます」と呼びかけた。
両選手のコンタクトプレーを巡る議論が依然として白熱している中、梶浦は7日にX(旧ツイッター)を更新。チームメイトやクラブスタッフとの集合写真をアップすると、「最高の勝利! 逆転というのも含めて大きい勝利。ファン、サポーターの皆さんの声援のおかげです!」と喜びを爆発。
「連戦でまたすぐ試合なので次も勝てるように切り替えて準備していきます。応援ありがとうございました!」と綴ると、最後に「ちなみに顔は全然大丈夫です」とファン・サポーターに報告。「顔が大丈夫ならよかったです」「何ともなくてよかった」「悪質ファウルにも負けない鉄人」といったメッセージが寄せられている。
なお、金沢は第8節終了時点で3勝1分4敗。開幕から3連敗を喫したものの、その後は立て直しに成功し、9位まで浮上している。