お米の美味しさがセブンの特徴

 コンビニチェーンの「おにぎり」のなかでセブンの「おにぎり」の特徴とは。

「お米の美味しさだと思います。現在では八代目儀兵衛監修のブレンド米を使った『おにぎり』が主流になっており、この『おにぎり』は海苔を巻かないのが特徴で(例外あり)、京都由来の具材(万願寺唐辛子やしそちりめんなど)が使われていました。今年3月19日発売の同シリーズではサーモンハラスや熟成いくらなど一般的な具材となっています。これまではセブンの『おにぎり』は新潟県産コシヒカリが主流でしたが、八代目儀兵衛監修シリーズはブレンド米を使用しており、かなり力が入っていると思います」(いぬきち氏)

 セブンの「おにぎり」はサイズが小さくて価格が高めだという評判もあるが、コスパを考えると、他チェーンに比べて割高という面はあるのか。

「個人的にはピンキリだと思います。ファミマやローソンは大きいサイズの商品を出したり、変わり種を扱うことが多いですが、セブンはそういったことはあまりしません。最近の例ではローソンの『具!おにぎり まるで明太のり弁』(322円)やファミマのインパクト抜群の『サンドおむすび 豚キムチ(チェダーチーズ入り)』(298円)がありますが、セブンはこういった奇抜な商品はあまり出しません。300円というのは『おにぎり』としては割高ですが、これらに比べればセブンの価格は普通といえるでしょう。

 セブンでは八代目儀兵衛監修シリーズや、持続可能な原材料調達として代替食材などを使用する『みらいデリ』など素材にこだわる傾向があり、コストがかかるので、どうしても他チェーンと比べると高くなりがちな部分もあると思います」(いぬきち氏)

 では、コンビニチェーンの「おにぎり」のなかで、イチオシの商品はあるか。

「セブンだと不定期販売の『わさびめし』『しょうがめし』『かつおめし』などシンプルな具材とだしで炊いたおむすび『だし飯』系がオススメです。ファミマでは具材がたっぷりと入った『具だくさん』シリーズや高級食材を使った『ごちむすび』シリーズ。ローソンでは同じく高級食材を使った『金しゃりおにぎり』シリーズや、富山県産の富富富や秋田県産のサキホコレ、北海道産ゆめぴりかなど有名ブランド米を使った『日本おこめぐり』がおすすめです」

(文=Business Journal編集部、協力=いぬきち/コンビニグルメ研究家)

提供元・Business Journal

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