セレッソ大阪は今月7日に明治安田J1リーグ第7節アルビレックス新潟戦を控える中、DFジャスティン・ハブナーのU23インドネシア代表派遣を拒否。インドネシアサッカー協会(PSSI)が同選手のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選不参加を発表した一方、本人はクラブの決定に複雑な思いを抱いているようだ。
インドネシア人の父親とオランダ人の母親を持つハブナーは、昨年12月にインドネシアへ帰化。同国代表の一員として、AFCアジアカップでは日本代表戦を含む全4試合でフル出場。今月下旬開催の北中米W杯アジア2次予選では、ベトナム代表とのホームアンドアウェイで2試合いずれもフル出場し、チームの勝利に貢献していた。
先月28日に新天地へ合流し、ここまでリーグ戦2試合つづけてベンチ外のハブナー。インドネシアメディア『Bola』がU23インドネシア代表入りの可能性を伝えた一方、同国代表のシン・テヨン監督は「ハブナーについては(代表チームへの参加可否など)確実なことはない。まずは状況を確認する必要がある」と慎重な姿勢を見せていた。
そんな中、PSSIは5日に「ハブナーはU23インドネシア代表に参加しない。C大阪から許可が出なかった」と公式発表。国際Aマッチデー期間外の国際大会であるため、クラブ側が拒否権を発動させたという。
しかし、インドネシアメディア『wartakota』によると、ハブナー本人は3日にインスタグラムで「U23アジアカップはFIFAの公式カレンダーに含まれていない。そのためクラブが放出しないが、インドネシア代表に合流できることを願っている」と投稿していた模様。不満を抱いている可能性もあるが、パリ五輪予選参戦の可能性が消滅しただけに、同選手には気持ちの切り替えが求められそうだ。