かつてサガン鳥栖でプレーしていた東京五輪日本代表FW林大地は、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)からドイツ2部ニュルンベルクへ期限付き移籍中。MF奥抜侃志とチームメイトだが、今夏退団が既定路線だと現地で報じられている。
鳥栖やSTVVで絶対的ストライカーとして活躍していた林は、昨年6月にニュルンベルクへ加入。ドイツ2部リーグ第2節ハノーファー戦から4試合連続スタメン出場で2アシストと新天地で好スタートを切ったものの、アキレス腱を痛めて戦線離脱。昨年10月の復帰以降はリーグ戦8試合出場で2ゴールをマークもほぼ全試合で途中出場と序列を下げると、今年1月末に再びアキレス腱を負傷。先月30日開催の第27節ヘルタ・ベルリン戦でもベンチ外と、復帰に時間を要している。
ドイツ紙『ビルト』は今月4日に同クラブ所属選手の去就を特集。「チーム再編は必至」とした上で、「林、フェリックス・ローケンパー、ジュリアン・カニア、セバスティアン・アンデションとアタッカー4名でわずか8ゴールしか挙げられていない」と前線の大幅入れ替えを予想している。
その上で、林については「彼は非常に厳しい状況下に置かれている。ニュルンベルクでの終わりは目前に迫っている。クリスティアン・フィエル監督は『これまで彼にとっては非常に不運だった』と説明しているが、買い取りオプションは行使しない」と伝えている。
なおドイツメディア『liga-zwei』は今年2月上旬、負傷離脱している林について「一刻も早く、自分自身をアピールしなければならない」とした上で、「13試合出場で2ゴール2アシストという結果であるだけに、彼はクラブ内で批判的に見られている。ニュルンベルクは今年1月、アンデションを獲得している」とリポート。ライバルの加入により、厳しい立場に置かれている現状を伝えていた。