小児がんの1つでもある「網膜芽細胞腫」は、網膜で発生する悪性腫瘍だ。5歳未満の幼児が発症する例が多いが、日本国内では約1万5,000人に1人(年間で約80人)の割合で新生児にも見られる病気だ。その原因には遺伝子異常が考えられており、両目に発症した患者のほぼ全員、また片目に発症した患者の10~15%が先天性だという報告がある。

 網膜芽細胞腫は他のがん同様、視神経を介して脳や臓器へ転移する可能性があり、何よりも早期の発見と治療が不可欠だ。そんな中、英紙「Daily Mail」が信じられないほど巨大化した網膜芽細胞腫に苦しむ息子を救おうと、黒魔術に手を染めた両親がいると報じた。

【閲覧注意】目にガン発症→黒魔術に頼る→眼球が超巨大“腫瘍ボール”化……間違った「網膜芽細胞腫」治療、その悪夢すぎる末路
(画像=画像は、「Daily Mail」より,『TOCANA』より 引用)

 南太平洋・パプアニューギニアに暮らす3歳児ボンゴレ・アントン・ピーターくんは、1歳を迎えるころ右目に網膜芽細胞腫を発症した。しかし、診断した医師は1年分の鎮痛剤と目薬を処方したのみ。その後、改善の兆しを一行に見せない息子の症状に絶望した両親は、絶望のあまり黒魔術を用いて治療しようと試みる。部族に伝わる伝統的な黒魔術の儀式が行われたが、それらはことごとく失敗に終わり、やがてボンゴレくんの右目からはテニスボール大の赤黒い腫瘍が突出することに……。結果、ボンゴレくんの症状は救命放射線療法なしでは数週間も生きられない状態まで悪化してしまった。現在、彼は搬送先の国内の病院で治療を受けているそうだ。  ボンゴレくんほど悪化した事例は極めて特殊なケースかと思いきや、パキスタンのパンジャーブ州に暮らす7歳の少年、アリ・ハッサンくんも同様の症状に苦しんでいる。アリくんの右目に形成された巨大な腫瘍は、顔を覆い隠すほど肥大化。右目の視界を完全に遮るばかりか、鼻や口の形状まで歪んでいる。専門家の話では、ボンゴレくんやアリくんのように網膜芽細胞腫が悪化した場合の生存率はかなり低いうえ、発展途上国の医療技術では致死率も跳ね上がるという。

 医療設備や治療体制が確立した国であれば、きっと彼らの網膜芽細胞腫がここまで悪化することはなかったはずだ。この窮状がしっかりと世界に伝わり、少年らの命が救われることを祈るばかりだ。

☆無修正の画像は「Daily Mail(1)」「Daily Mail(2)」でご覧いただけます。ただし、非常にショッキングな映像なので閲覧注意です。

参考:「Daily Mail」、ほか

※当記事は2017年の記事を再掲しています。

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提供元・TOCANA

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