メルセデス・ベンツの中核ステーションワゴンのEクラスにクロスオーバーモデルの「E220d 4マチック オールテレイン」を追加設定。パワートレインには“OM654M”1992cc直4 DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン+ISG/モーター+リチウムイオン電池+9G-TRONICを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムに、Eクラス唯一の4輪駆動システム「4MATIC」を搭載。オフロードの走破性を高めるダイナミックセレクトの専用モードや専用セッティングのAIRMATICサスペンションも採用
メルセデス・ベンツ日本は2024年3月22日、新型メルセデス・ベンツEクラスのステーションワゴンにクロスオーバーモデルの「E220d 4マチック オールテレイン(E220d 4MATIC All-Terrain)」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は1098万円に設定する。

エクステリアでは、2本のルーバーをあしらったオフロードスタイルのスターパターングリルやシルバークローム仕上げのアンダーライドガードを配した前後バンパー、ブラックのホイールアーチカバーおよびサイドガードなどを専用装備して、クロスオーバーモデルらしさを強調。足もとには19インチアルミホイール(48R)+255/45R19タイヤを装着する。タイヤ空気圧モニタリングシステムも標準で組み込んだ。ボディサイズは既存のE220dステーションワゴン アバンギャルド比で10mm幅広く、25mm高く、それ以外は同寸の全長4960×全幅1890×全高1495mm/ホイールベース2960mm/最低地上高145mmに設定している。


インテリアについては、既存のステーションワゴンと同様、大きなトリムパネルをダッシュボード中央まで伸ばし、外観上独立しているセンターディスプレイがこのトリムのくぼんだ表面上に浮かんで見えるようにアレンジしたことが訴求点。オプション設定の「MBUXスーパースクリーン」(助手席一体型ディスプレイ)を組み込んだ際は、大型ガラス面がセンターから助手席まで広がるデザインとなる。また、カバーガラスは輪郭をダイナミックにデザイン。ガラス面の上側の輪郭に沿ってエアアウトレットの細長いノズルバンドを収め、キャビン中央と左右両脇のエアアウトレットをつないで一体化した。インパネトリムはオープンポアブラックアッシュウッドを標準で配し、ステアリングには円形の本革巻きを採用。シート表皮はレザーARTICOを標準で、本革(ナッパレザー)をオプションで設定し、前席にはコンフォートシートを、後席には分割可倒式シートを装着する。また、機能装備としてクルマのフロント下方部分の路面映像をディスプレイに映し出すトランスペアレントボンネットや、17個のプレミアムスピーカーに体で直接感じるサウンドを加えたBurmester 4Dサラウンドサウンドシステム、赤い光で危険な状況を知らせるなどクルマとの親密なコミュニケーションを実現するアクティブアンビエントライトなどを標準で組み込んだ。


パワートレインに関しては、“OM654M”1992cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力197ps/3600rpm、最大トルク440Nm/1800~2800rpm)+ISG/モーター (最高出力17kW/1500~2500rpm、最大トルク205Nm/0~750rpm)+リチウムイオン電池+9G-TRONIC(電子制御9速AT)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムに、Eクラス唯一の4輪駆動システム「4MATIC」を搭載。ダイナミックセレクトにはオフロードの走破性を高める専用モードを配備する。さらに、懸架機構には連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたAIRMATICサスペンションを専用セッティングで採用した。

文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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