【「賢い」サブスクの活用方法・1】新生活シーズンが到来する3月と4月は、サブスクリプションサービス(サブスク)に申し込まれる人が多いです。サブスクは大変便利でサービスの種類も豊富にありますが、一方で利用方法をよく検討しないと損してしまう可能性も大いにあります。だからこそ、「賢く」利用することが大事です。そこで、「賢いサブスクの活用方法」をテーマに、日本サブスクリプションビジネス振興会の理事である筆者がサブスクの魅力や注意点について紹介します。ぜひ、新生活から「賢く」サブスクを取り入れて、QOL(生活の質)を上げてみてください。

新生活にサブスクはいかが? 「賢く」利用してみよう!
(画像=『BCN+R』より 引用)

改めて、サブスクとは?

 「サブスク」とは「サブスクリプション」の略称であり、定期的な料金の支払いによって特定のサービスや商品を利用できるビジネスモデルのことを指します。利便性が高く柔軟性もあり、ここ5年ほどで日本でもサービスが沢山生まれました。

 ただ、サービスが増えたからこそ、「よく分からない!」「何を選べば良いの?」「気をつけることは?」といった疑問を持っている人が多いのも事実です。今回は、サブスクの「メリット・デメリット」と「おすすめのサービス」について紹介します。

知っておきたい! サブスクのメリットとデメリット

 サブスクサービスの種類を大きく二つに分類すると、利用するものを「限定されないタイプ」と「限定されるタイプ」に分けられます。この分け方でのメリットとデメリットは次の通りです。

利用するものを限定されないタイプ

 例を挙げると、「動画見放題」「音楽聴き放題」のサービスです。メリットが「少額で元々の利用量を上回る可能性がある」、デメリットが「利用量が少ない期間も定額で請求が発生する」などです。

利用するものを限定されるタイプ

 例を挙げると、「車」「家具」「家電」のサービスです。メリットが「期間によっては高額な商品を少額で利用できる場合がある」、デメリットが「支払い総額が商品代金を上回る可能性がある」などです。

注意すべきこと

 特に注意すべきは、利用するものを「限定されるタイプ」です。サービスによっては、長期的にサブスクで利用し続けると結果的に損してしまうことがあります。分かりやすい例は、レンタカーです。車を5年以上使うのであれば、毎日レンタルする理由はないはずです。なぜなら、車を5年間レンタルすれば、明らかに車のローンよりレンタル料が高くなるからです(当然ながら、レンタカーは旅行地などで短期的に使うときに大きなメリットがある)。利用期間が限定されていて総合的に使う金額が計算できる場合は、本当にサブスクで利用すべきなのかを事前に判断しましょう。