クロアチア1部ディナモ・ザグレブは、昨年10月6日に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)グループステージ第2節で、FCバルカニ(コソボ1部)に0-2と敗北。北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍中のMF金子拓郎もベンチ入りしたが、この一戦での八百長疑惑が現地で報じられている。
ディナモ・ザグレブはUECLグループステージを3勝3敗で終え、グループ2位でノックアウトステージへ進出。バルカニは1勝1分4敗と最下位に。バルカニのホームで開催された両クラブの対戦では、前半44分にバルカニが先制すると、83分に追加点を奪取。ディナモ・ザグレブはシュート11本を放つも無得点に終わっていた。
バルカン半島のサッカー事情に詳しいジャーナリストのリチャード・ウィルソン氏は、3月31日にX(旧ツイッター)を更新。『Nacionale』の報道をもとに「クロアチア国内ではまだ報じられていないこと」として、「コソボ当局はUECLのバルカニ対ディナモ・ザグレブの試合に対する刑事捜査を開始した」とリポート。試合結果が変更される可能性もあわせて伝えている。
一方でバルカニは声明を発表し、八百長疑惑を完全否定。ディナモ・ザグレブはバルカニ戦に関して、31日時点では声明を発表していないという。また、ウィルソン氏のもとには、複数のSNSユーザーが「八百長疑惑を最初に報じたメディアは、コソボ国内で信憑性が低いメディアだ」「Nacionaleはデマを流すこともある」といったメッセージが寄せられている。
なお、ディナモ・ザグレブはUECLのノックアウトステージでレアル・ベティスを2試合合計スコア2-1で下したが、ラウンド16ではギリシャ1部の強豪PAOK相手に2試合合計3-5で敗れた。コソボ国内で報じられている八百長疑惑が真偽不明な情報とみられるとはいえ、ディナモ・ザグレブに何も問題がないことを願うばかりだ。