ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今月30日開催の明治安田J1リーグ第5節で、ヴィッセル神戸に1-6と大敗。今季開幕から白星がなく最下位に沈む中、同クラブOBのジェイ・ボスロイド氏がミハイロ・ペトロヴィッチ監督を解任すべきだと主張。指揮官の発言内容に言及したほか、自らチーム運営に関わる意思を見せている。

 ペトロヴィッチ監督体制7年目の今季、開幕からGK高木駿、MF近藤友喜ら怪我人が相次ぐ中、第2節サガン鳥栖戦から4連敗を喫した札幌。敵地に乗り込んで迎えた神戸戦では、8分にFW大迫勇也のゴールで先制を許すと、前半だけで3失点。後半にもFW宮代大聖やFW武藤嘉紀らにゴールネットを揺らされた。

 J2降格の可能性が高まる中、これまで何度も監督交代論を唱えてきたジェイ氏は、神戸戦終了直後にX(旧ツイッター)を更新。神戸戦を踏まえて感じたこととして、「ピッチでの経験が足りない。リーダーが不在」「鈴木武蔵はチーム内で唯一、生粋のストライカーだが、パスを貰えない。彼の強みはテクニックや視野の広さではない。ディフェンスラインの走り込んでフィニッシュすることだ。しかし、ミシャ(ペトロヴィッチ)監督が望む“9番”のポジションでプレーする時、自身の能力を発揮できていない」などと指摘している。

 また、ペトロヴィッチ監督がチームを離れる可能性について「コンサドーレをどれだけ愛しているのか、彼はいつも話していた。『成績不振の場合、契約を破棄する』と言っていた。彼ならば、そのことを証明できるだろう」と、指揮官の発言内容を持ち出した上で「私のコンサドーレに対する愛着を彼ら(クラブ経営陣)が望んでいるならば、無給でチームを率いる」と、後任候補に名乗りを挙げている。

 さらに怪我人が続出しているチーム状況にも言及。「どのクラブにも怪我人はいる。パフォーマンスの低下を怪我のせいにするのは簡単だ。言い訳をしても何も始まらない」とバッサリ切ると、「監督やコーチは結果に対するプレッシャーを感じているはずだが、ここ最近のミシャ監督はコンフォートゾーンにいるように見える」と、現体制を批判した。

 先月3日にXを更新した際も、「レジェンドの小野伸二が監督になるのを見たい」と監督交代を望んでいたジェイ氏。古巣への叱咤激励を続けているが、神戸戦での大敗でクラブへの働きかけを強めている。