英紙「Daily Mail」(2018年7月16日付)が、悪性腫瘍におかされ、過酷な状況におかれることになったひとりの男性を紹介している。
2008年、カナダ人男性シルヴァイン・ファランドさんは余命6カ月と医者から宣告された。鼻のできものが邪魔して、呼吸が困難になったことが受診のきっかけだったが、これが進行した悪性の腫瘍(がん)だと判明。この時すでにリンパ節まで達していたそうだ。この日は妻との結婚記念日だったというから、運命は残酷だ。
その後、ファランドさんを待っていたのは辛い治療と顔面の崩壊だった。余命とされた6カ月は乗り越えたものの、2010年には鼻呼吸が完全に困難になるほど腫瘍が大きくなったため、左の鼻を除去。2012年には目の近くに別の腫瘍が発生してしまい、残った鼻も全て除去することになった。顔面の中央にはぽっかりと巨大なブラックホールが顔を覗かせた。
ここまでしても、がんの進行は止まらなかった。それから2年後には左頬と左目を除去することに……。12時間にも及ぶ大手術により、額の皮膚で顔面の穴は塞いだものの、容貌はすっかり別人に変わってしまった。
だが、ファランドさんはこの辛い試練を見事乗り切った。2017年には完全に腫瘍がなくなったというのだ。ただし、その代償はあまりにも大きかった。皮膚移植は成功したものの、現在もファランドさんの顔面の左半分と鼻は失われたままだ。
義顔が完成する以前は皮膚移植をした部分にバンテージを貼り付けて隠していたそうだが、長時間の使用は皮膚の痒みを引き起こすため不可能だったという。現在、義顔は作成したものの、外出中にポロリと外れてしまうことがあり、心無い人にからかわれるのを恐れ、新しい義顔が届くまではあまり外出したくないと語っている。
「とても親切で理解のある人もいますが、じっと私を見てくる人もいます。そんな時は居心地が悪くなってしまい、外出が億劫になることもあります」(ファランドさん)
今後、ファランドさんが自信を取り戻し、念願だったハワイへの家族旅行を実現できることを願いたい。
※画像は「Daily Mail」にてご覧いただけますが、ショッキングな画像なので閲覧注意です。
参考:「Daily Mail」、ほか
※当記事は2018年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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